目黒蓮は感情を“目の動き”に込める俳優だ 『海のはじまり』で泉谷星奈に向ける愛の眼差し

目黒蓮は感情を“目の動き”に込める俳優だ

 波の音に包まれ、浜辺で父娘が楽しげに遊んでいる。7月1日より放送が開始されるフジテレビ系新月9ドラマ『海のはじまり』のティザー映像では、家族の幸せな雰囲気が漂っているが、同時に父の心に立つさざ波も感じずにはいられない。

7月期月9ドラマ『海のはじまり』 90秒ティザー映像

 目黒蓮を主演に迎え、『silent』(フジテレビ系)チームが再びタッグを組むということもあって放送前から期待が高まっている本作。恋人・弥生(有村架純)と平凡な日々を送っていた会社員の夏(目黒蓮)の元に、学生時代に交際していた水季(古川琴音)の訃報が届き、葬儀に参加するため実家に帰ることに。葬儀場で海(泉谷星奈)という女の子と出会った夏は、水季の母親から海が夏の娘だと聞かされる。

 元恋人の死によって、突然自分に娘がいることを知った夏。自分に隠して娘を生み、今まで育ててきた水季にも思いを馳せながらも、揺れる心境や覚悟がティザー映像に滲み出ているように感じる。

 本作で初めて父親役を演じる目黒。そのうえ、単純な言葉では表現できないような複雑な心の葛藤も表現しなければならない。一方で、初めての父親役だからこそ、自分が父親になったことにまだ慣れていない初々しさや、父になろうとする人間の決意を体現できるのではないだろうか。『silent』でも徐々に聴力を失っていく病に葛藤する難しい役柄を繊細に演じ切ったが、本作では自身の内面を表現するだけでなく、子どもとの対峙も重要になってくるため、また違った繊細さが求められる。

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