永野芽郁&佐藤健、実写版『はたらく細胞』で6年ぶりの共演 重要作だった『半分、青い。』
そこで注目なのが、脚本を手がけるのが徳永友一であり、監督が武内英樹だということ。そう、『翔んで埼玉』シリーズで日本を沸かせたコンビである。シュールな世界観づくりでいえば、まさに適任なのではないだろうか。しかも、永野は『地獄の花園』(2021年)のような特異な世界観のコメディ作品の看板を背負った経験があるし、佐藤はいまさら説明は不要なほどに多くのアクション作品で主演を務めてきた。適材適所でのそれぞれの“はたらき”に、期待が高まるばかりである。
そして何といっても注目なのが、永野と佐藤の並びが6年ぶりに実現すること。『半分、青い。』は両者にとって初の朝ドラで、当時まだ10代だった永野は同作でヒロインを務めたことにより、その存在がお茶の間に浸透した。月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)での好演も記憶に新しいところだ。佐藤はすでに相応のキャリアを築いていたが、放送が終了して間もなく公開された『億男』(2018年)から最新作『四月になれば彼女は』までにいくつもの代表作を得て、名実ともに日本を代表する演技者となった。思い返せば『半分、青い。』はそれぞれのキャリアにおいて、非常に重要な作品だと位置付けられるものなのだろう。
『半分、青い。』での2は、同じ日に同じ場所で生まれた幼なじみを演じた。物語の始まりから終わりまで、互いにかけがえのない存在であり続けた。赤血球と白血球もまた、互いにかけがえのない存在……。それぞれ鍛え上げた俳優としての力が、6年ぶりのコンビネーションに反映されるのだろう。私たちは各々の体の細胞を大切に、その日を待つばかりである。
■公開情報
映画『はたらく細胞』
2024年12月より、全国公開
原作:清水茜『はたらく細胞』(講談社「月刊少年シリウス」所載)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
出演:永野芽郁、佐藤健
配給:ワーナー・ブラザース映画
©清水茜/講談社 ©2024 映画「はたらく細胞」製作委員会