『アンチヒーロー』のタイトル回収も目前? 明墨が追う「糸井一家殺人事件」の真相を考察

『アンチヒーロー』“事件”の真相を考察

 今現在、明墨が探している人物が江越。公式サイトの相関図の中で、唯一役名が書いていない迫田孝也が演じると予想。「町工場の社長殺害事件」の容疑者だった緋山(岩田剛典)を無罪にした理由は、江越と繋がっている為なのではないか。予告で明墨が「あなたをずっと探していました」と言っていたことからも、志水の冤罪を晴らすための最後のピースとなる最重要人物に違いない。

 緋山は「過去の携帯から履歴を探ったら1人連絡が付きました。江越の元で働いていた人間です」、明墨「良いですねぇ。後はその12年前の物がまだ残っているかどうかです」、緋山「手元に残しているはずです。相手の弱みを握って支配する、江越とはそういうやつです」という会話からも江越は真実に繋がる物的証拠を持っている。帳簿なのか、映像なのか、タリウムの瓶なのか。また建設会社の横領に関わり、殺人実行犯の元締めのような存在か。緋山は耳の後ろにタトゥーをしているが、だいたいこういうのは半グレ組織の証だったりする。その集団を仕切る人物か、少なくとも表には姿を見せないヤバい人物だろう。2024年になって明墨が12年前の事件ついて動きだしたのは、江越に繋がる緋山のタトゥーに見覚えがあったからではないだろうか。

 そんな緋山に、前回のラストで赤峰(北村匠海)が緋山が殺人を犯した証拠になる血染めの作業着を片手に不敵な笑みを浮かべ迫っていたが、何を企んでいるのだろうか。今作の見どころの一つは、赤峰と紫ノ宮の成長。特に、これまでの正義こだわって勝つことのできなかった赤峰が、今は明墨の行動を理解し、迷いもなくなり、“明墨チルドレン”の弁護士となっている。今後の展開は、確実に伊達原が潰しにかかってくるだろうし、緋山を無罪にした強引なやり方がここにきてネックとなり、検察が起訴する可能性大きい。そこで、成長した赤峰と紫ノ宮が明墨を弁護することになり、明墨は有罪になりつつも、結果として伊達原の悪事の暴露に浮き彫りになっていくのではないだろうか。

 もし12年前の事件が冤罪と証明された場合、明墨も加担したことになるわけで、倉田や瀬古のよに最後は自分の身を犠牲にして志水を無罪に導き、「私があなたを必ず無罪にしますから」と言った約束を守るという展開か。これまで大して出番のなかった緑川検事(木村佳乃)が明墨の思いをくみ、12年前の冤罪を暴いていきそうだ。

 また気になるキャラとして、各インタビューで犬のミルが重要だという話を目にして、相関図にもしっかりといるが、施設の庭に埋めた事件に関する証拠品でも掘り出すのだろうか。

 明墨が「根拠の無い妄想は司法の世界では通用しない。根拠を持って証明できないかぎり、それは君の虚言でしかない」と言うように、憶測だけで結末を考えるのではなく、次回第8話で明墨が12年前のことを語り、また緋山のの真実も明かされるようなので、それをしっかりと見て結末を判断したい。

■放送情報
日曜劇場『アンチヒーロー』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、木村佳乃、野村萬斎
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵
演出:田中健太、宮崎陽平、嶋田広野
脚本:山本奈奈、李正美、宮本勇人、福田哲平
音楽:梶浦由記、寺田志保
主題歌:milet「hanataba」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
法律監修:國松崇
警察監修:大澤良州
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/
公式X(旧Twitter):@antihero_tbs
公式Instagram:@antihero_tbs
公式TikTok:@antihero_tbs

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