吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開日が9月20日に決定 7点の新場面写真も

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』新場面写真

 吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の公開日が9月20日に決定し、あわせて新場面写真が公開された。

 本作は、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)を原作とした母と息子の物語。監督を務めるのは、『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の呉美保。『ゴールド・ボーイ』『正欲』などの港岳彦が脚本を手がけた。なお、原作者・五十嵐の出身地で撮影場所ともなった宮城県では、9月13日より先行上映される。

 主演を務めるのは、シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』や2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開も控える吉沢。大のろう者の両親、母・明子と父・陽介は、実際にろう者俳優として活躍している忍足亜希子と今井彰人がそれぞれ演じる。そのほか、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんが出演する。

 宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大(吉沢亮)。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが……。

 公開された場面写真では、主人公・大の瞳が印象的なカットや東京から故郷・宮城へと向かう車内、数年ぶりに故郷に戻ってきた大人になった大と子供のころの大が橋を渡るシーンなどが切り取られている。また、少しぎこちない母・明子(忍足亜希子)と大、父・陽介(今井彰人)と母の愛情溢れる子供のころの家族写真など、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来する大の人生を感じさせる瞬間も。

 さらに、本作が『Living in Two Worlds』という英題で6月14日から23日にかけて中国・上海で開催される第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミアが行われることが決定。なお、ワールドプレミアは6月21日、コンペティション部門の最高賞となる金爵賞の発表は、6月22日を予定している。呉監督は現地入りし、ワールドプレミアで舞台挨拶を行うほか、レッドカーペットにも登場する予定だ。

 正式出品を受け、呉監督、上海国際映画祭プログラミング・ディレクターの徐昊辰(じょこうしん)よりコメントが到着。呉監督は「この映画のワールドプレミアが上海国際映画祭コンペティション部門だなんて、これほどしあわせな幕開けがあるでしょうか」と喜んだ。

コメント

呉美保(監督) 

この映画のワールドプレミアが上海国際映画祭コンペティション部門だなんて、これほどしあわせな幕開けがあるでしょうか。日本の片隅で人知れずもがきながら生きる男の子のささやかな心の機微を、アジアの、世界の、みなさまがどう受け取ってくださるのか、その反応をこの肌で感じに、さらには選ばれし新しい映画たちにも出会いに、いざ上海、行ってきます!

徐昊辰(上海国際映画祭プログラミング・ディレクター)

きこえる世界、きこえない世界、そして、そこに生きている1人のコーダ。呉美保監督は、優しい視線で彼の揺れ動く心の成長を静かに見守っている。"ふたつ"の世界は、"ひとつ"になった時、きっと一番幸せに違いない。こんな素敵な作品を上海国際映画祭でワールドプレミアができるとは、最高に嬉しい!

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■公開情報
『ぼくが生きてる、ふたつの世界』
9月20日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
出演:吉沢亮、忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん
監督:呉美保
脚本:港岳彦
原作:五十嵐大『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎刊)
企画・プロデュース:山国秀幸
手話監修協力:全日本ろうあ連盟
配給:ギャガ
製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/ギャガ/JR西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)
©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会 
公式サイト:https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
公式X(旧Twitter):@FutatsunoSekai_

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