『虎に翼』「一握りの男」が岩田剛典の新たな代名詞に 寅子と花岡のもどかしい関係性

『虎に翼』“一握りの男”岩田剛典

 帰り際、2人の間には長い沈黙が訪れる。お互い相手に何かを期待しているような間にも見えたけれど、寅子は「お互い頑張りましょうね」と握手を求める。2人にはまたいつか再会してほしいと願うばかりだ。

 昭和15年の春、帝大入学を目指している弟の直明(小林未来)は、岡山にある進学校の寄宿舎に入るために家を出ることになった。大切な家族との別れを悲しむ寅子だったが、また新たな出会いが訪れる。高等試験に落ちたよね(土居志央梨)が手伝いとして雲野事務所で働くことになったのだ。寅子とよね、轟(戸塚純貴)の3人は、花岡の不在を埋めるように一緒にお昼を共にすることが増えた。

 そして昭和15年の10月には修習期間を終えた寅子が晴れて弁護士資格を取得。だが、雲野事務所では修習期間とは仕事内容にはさほど変わらないだけではなく、雲野(塚地武雅)は困っている貧しい人の依頼をたくさん受けるあまり、寅子たちへの給料の支払いも遅れる始末。それに加えて、寅子は女性というだけで依頼人から嫌悪され、いつまでたっても法廷に立つことはできない。早く法廷で活躍する寅子の姿を見たいものだが、前途多難な幕開けとなりそうだ。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『虎に翼』
総合:毎週月曜〜金曜8:00〜8:15、(再放送)毎週月曜〜金曜12:45〜13:00
BSプレミアム:毎週月曜〜金曜7:30〜7:45、(再放送)毎週土曜8:15〜9:30
BS4K:毎週月曜〜金曜7:30〜7:45、(再放送)毎週土曜10:15~11:30
出演:伊藤沙莉、石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智、上川周作、土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、岩田剛典、戸塚純貴、松山ケンイチ、小林薫
作:吉田恵里香
語り:尾野真千子
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか
写真提供=NHK

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