『響け!ユーフォニアム』吹奏楽の楽曲を紹介 「宝島」など実際に“あるある”な選曲も
「リズと青い鳥」
「リズと青い鳥」は、主人公の久美子の先輩であるオーボエのみぞれと、同じく3年生でフルートの希美に焦点を当てた同名のスピンオフ作品でも知られる楽曲だ。この曲は全4楽章で構成されており、北宇治高校吹奏楽部のA編成部門のコンクールの自由曲として登場する。『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』ではコンクールの時間規定に合わせて各楽章から抜粋・編曲されているが、映画『リズと青い鳥』を見ることで、この曲にかける2人の絆をより深く理解でき、楽曲をさらに楽しめるようになるだろう。特に第3楽章冒頭、少女リズと青い鳥の別れを描くオーボエとフルートの掛け合いは必聴だ。
第3期のオリジナル曲
そして『響け!ユーフォニアム3』では、久美子は滝先生から自由曲について、意見を求められる。悩んだ末に久美子が選んだのは、オリジナル楽曲「一年の詩 ~吹奏楽のための」だった。現在、「一年の詩~吹奏楽のための」第一楽章「春、新たなる息吹」と合わせて、北宇治高校吹奏楽部の自由曲の候補曲として名が上がった「雨夜の月」「蜻蛉奇譚」もYouTubeで配信されているので、改めて聴き比べてみるのも一興だろう。
こうした演奏シーンの制作には、洗足学園音楽大学 フレッシュマン・ウインドアンサンブルが協力しており、作中の高校生たちのフレッシュでエネルギッシュな演奏の変化を追体験することができる。実際の演奏動画もあるので、アニメと見比べると新しい発見があるかもしれない。
今回紹介した曲以外にも、吹奏楽コンクールA編成部門のメンバーの祝勝と関西大会への激励を兼ねて「チームもなか」のメンバーが演奏する「学園天国」や、立華高校吹奏楽部のパレード曲として登場する「ボレロ」など、誰もが知っているような名曲が数多く登場する『響け!ユーフォニアム』。久美子たちが織りなす青春ストーリーと同時に、気になった楽曲を調べてみると、北宇治高校吹奏楽部の世界をより楽しめるはずだ。
■放送情報
『響け!ユーフォニアム3』
NHK Eテレにて、毎週日曜17:00〜放送
キャスト:黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、戸松遥ほか
原作:武田綾乃
監督:石原立也
副監督:小川太一
シリーズ構成:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子、池田和美
総作画監督:池田和美
楽器設定:髙橋博行
楽器作画監督:太田稔
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:竹田明代
撮影監督:髙尾一也
3DCG監督:冨板紀宏
音響監督:鶴岡陽太
音楽:松田彬人
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:『響け!』製作委員会
©︎武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会2024
公式サイト:https://anime-eupho.com/