アリーチェ・ロルヴァケル『墓泥棒と失われた女神』7月19日公開 ビジュアル&30秒予告も
アリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『La chimera(原題)』が、『墓泥棒と失われた女神』の邦題で7月19日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、カンヌ国際映画祭において『夏をゆく人々』でグランプリ、『幸福なラザロ』では脚本賞を受賞したロルヴァケル監督による、幻想(キメラ)を追い求める墓泥棒たちの数奇な物語。『パラサイト 半地下の家族』、『燃ゆる女の肖像』、『TITANE/チタン』などの作品を世に送り出してきたスタジオ・NEONが北米配給権を獲得し、76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。また、第95回ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画トップ5にも選出されている。
80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく……。
あわせて、30秒予告とティザービジュアル、場面写真が公開。30秒予告で、不思議な能力とダウジングを使って、埋葬品が眠る遺跡を探す墓泥棒たちの姿から始まる。映像では、貴重な女神像を発見する墓泥棒たちと、同時に忘れられない恋人の影も追っているようなアーサーの姿が捉えられている。
ティザービジュアルは、本国イタリア公開時のビジュアルを日本版にアレンジしたもの。タロットカードの「吊るされた男」を模したデザインとなっており、赤い糸で吊るされた主人公アーサーの姿に「愛の幻想(キメラ)に囚われて」というキャッチコピーが添えられている。
「吊るされた男」のタロットカードは、犠牲や献身、慈愛の精神を意味し、その見た目とは裏腹に高い精神性を表すカード。男は自らの意思で木に吊り下がってその辛さに耐えながら心を鍛えているという。しかし、本来はその高い精神性は頭を取り巻く後光となって光り輝くのだが、このビジュアルでは男の頭からこぼれ落ちる金貨のようなものが。さらに、その金貨に群がる人々と少し離れた位置から顔をのぞかせている金髪の女性や、男を囲む2本の樹木、樹木から咲く花、鳥など本作にまつわる意味深なアイテムが散りばめられた。場面写真では、墓泥棒の一味の姿が切り取られている。
■公開情報
『墓泥棒と失われた女神』
7月19日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本:アリーチェ・ロルヴァケル
出演:ジョシュ・オコナー、イザベラ・ロッセリーニ、アルバ・ロルヴァケル、カロル・ドゥアルテ、ヴィンチェンツォ・ネモラート
配給:ビターズ・エンド
2023年/イタリア・フランス・スイス/カラー/DCP/5.1ch/アメリカンビスタ/131分/原題:La Chimera/映倫:G
©2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma