神尾楓珠、“やさキュン”は初めての挑戦? 瀬戸康史&宮世琉弥と比べると「僕が一番普通」
第2話までの放送を終えたTBS火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』。魅力的なメインキャストの男性陣の中でも、もっとも“怪しい”と思われているのが、神尾楓珠が演じる朝日結生だ。“ブランケット男子”と呼ばれている朝日は、記憶を失くした主人公まこと(生見愛瑠)にもとても優しく、絶妙な距離感で接している。しかし、もっともなにかを隠している様子も。神尾はそんな朝日をどう演じているのか。自身との共通点や本作の見どころなど話を聞いた。
瀬戸康史の“渋キュン”に対抗して“やさキュン”
――本作に出演が決まった際の気持ちと、脚本を読んだ印象を聞かせてください。
神尾楓珠(以下、神尾):もちろん嬉しかったです。脚本を読んだらミステリーの要素もあるので、「どういうふうに撮るんだろう」と。朝日は普通に会話している中で、ちょっと切ない表情を浮かべるようなことが多いので、その感情の作り方が難しいなとも思いました。
――これまで演じられて、手応えはいかがですか?
神尾:手応えはまだわからない状態です。でも第1話を観たらすごく面白かったので、少し自信が付きました。
――演じる朝日と、神尾さんご自身が似ているところを教えてください。
神尾:朝日は記憶喪失のまことをサポートすることが多いんですけど、僕も友達が悩んでいたら多少無理してでも会いに行くようなところがあるので、そこがちょっと似てるなと思います。
――キャスト発表時にも、「僕自身も、誰かのために尽くすことが好きなタイプ」とコメントされていました。
神尾:わかりやすいものだと、友達と遠出するときには僕が運転することが多くて。友達3、4人全員の家に迎えに行って、帰りも全員を送ってから帰ることがよくあります。(自分の中でも)最初から、それが当たり前みたいな感じでしたね。
――今回のような“胸キュン作品”とそれ以外の作品では、臨む上で意識に違いなどありますか?
神尾:「胸キュン作品だ」ということをあまり意識しないようにしたいのに、どうしても意識しちゃうので難しいですよね。自然にできたら一番いいなと思うんですけど、やっぱりキュンとさせたい気持ちもあるので、その欲が出ちゃいます(笑)。
――(笑)。キュンシーン撮影時に、心がけていることは?
神尾:台本を読む中で“キュンするのはここだろう”というシーンはわかるので、そこが流れないように。セリフだったり、行動だったりが、印象的に映るようにしたいなとは思っています。
――朝日を演じるにあたり、クランクイン前に監督やプロデューサーからリクエストされたことはありますか?
神尾:柔らかい雰囲気もそうですし、基本的には「明るいキャラクターでいてほしい」と言われたので、そこは意識してやっています。
――瀬戸康史さん曰く公太郎は“渋キュン”とのこと。朝日は何キュン担当でしょうか?
神尾:優しいキュン……“やさキュン”です。いい意味でまことに振り回されるというか、寄り添っている感じが描かれているので、そこがキュンポイントかなと思います。
――今回の役柄で、チャレンジングだなと思うところを教えてください。
神尾:基本的にスーツでいることが多くて、ここまでスーツを着る役は初めてなので新鮮です。朝日は“ブランケット男子”と言われているんですけど、「表情を大きく動かしてほしい」と監督から演出があって。それも今までにないことだったので、チャレンジだなと思っています。
――やはりスーツを着ると身が引き締まる?
神尾:そうですね。ふだんちょっと姿勢が悪いので、ずっと背筋(せすじ)を伸ばしていると背筋(はいきん)がしんどいときもあるんですけど(笑)、やっぱりピシッとします。