生見愛瑠の役者としてのターニングポイントは? 俳優業は「自信はないけど、楽しい」

生見愛瑠の役者としてのターニングポイント

 生見愛瑠がGP帯連ドラ単独初主演を務めるTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』(略称、『くる恋』)が4月9日からスタートする。ゲスト出演ながらも鮮烈な印象を残した『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)をはじめ、『日曜の夜ぐらいは...』(ABCテレビ・テレビ朝日系)、『セクシー田中さん』(日本テレビ系)と俳優としての輝きが、作品を重ねるたびに増している。

 そんな生見が本作で演じるのは、人に嫌われないよう、自分自身の素を見せず、悪目立ちしないように生きてきた緒方まこと。まことは、ある事故で記憶喪失になり、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに“恋の相手”と“本当の自分”を探していく。

 生見は数々の名作が生まれてきたTBS火曜ドラマでどんな新たな魅力をみせてくれるのか。放送を前に話を聞いた。

役作りで大切にしている“香り”

――GP帯連ドラ単独初主演となりますが、オファーを受けたときのお気持ちは?

生見愛瑠(以下、生見):素直に嬉しかったです。でも、想像もしていなかったので、まさか!?と衝撃がすごくて……。「いつかは主演をやりたいな」という思いはありましたが、ビックリしました。

――台本を読んだ感想は?

生見:“火曜22時”にはラブコメの印象が強かったんですが、今回の『くる恋』はもちろん胸キュン要素もあるけど、ミステリーというか、謎が多い台本だなって。原作がないので毎回、台本をいただくたびにドキドキしながら読んでいて、まことの記憶喪失によっていろいろと世界が変わったり、ただのラブコメではないところが面白いなと思いました。

――火曜22時らしい“胸キュン”という部分への意気込みは?

生見:観ていて大好きな枠だったので、出演できることが嬉しいです。みなさんにも“キュン”とするような非日常への憧れがあると思うので、楽しんでいただきたいですし、キラキラした気持ちになっていただけたらと思います。

――ドラマの正式タイトルが『くるり~誰が私と恋をした?~』に決まったことについては、いかがですか?

生見:本当にこの作品にピッタリで。まことの世界もくるりと変わるし、最終話に向けて男性キャストの印象もくるりと変わるので、全話観ていただけてやっと『くるり』という意味がわかるんじゃないかなと思っています。

――まことを演じる上で、意識していることはありますか?

生見:この作品の中では、本当にいろんな顔を見せなければいけなくて。“記憶がなくなる前の顔”と“記憶がなくなった後の顔”もそうですし、公太郎(瀬戸康史)、朝日(神尾楓珠)、律(宮世琉弥)と、みんなに見せる顔が全然違う。絶妙な差なんですが、監督と相談しながら演じ分けるようにしています。回想シーンもあるので、変化が大事だなと思っています。

――ふだんから、役作りをするときに必ずしていることはありますか?

生見:役によるんですけど、“香り”ですかね。私はカタチから入るタイプなので、わかりやすい変化が大事なんです。まことは悪目立ちしない生き方をしていた女の子なので、みんなが好きそうなフローラル系の香りをつけたりしています。

――“香り”から入るというのは、俳優業を始めた当初から?

生見:そうですね。自分がもともと“香り”が好きで、そのほうがバラエティとの切り替えもできるな、と思っています。

――演じる中で、まことに共感するところはありますか?

生見:監督からは、最初に「まことは記憶喪失になってしまうけど、そこを引きずりすぎないように」というお話がありました。「記憶喪失になっても、前を向くしかない!」という芯の強さがある女性なので、すごくカッコいいなと思います。

――逆に、共感できないところは?

生見:記憶がなくなる前のまことは、相手によって自分を演じ分けていますけど、私はあんなに器用に演じ分けられないです(笑)。

――ちなみに生見さんがもし記憶を失くしたら、最初に何をすると思いますか?

生見:やっぱり一番にスマホを見ると思います。スマホにすべての情報があると思っているので、それはまことと一緒じゃないかなって。そのあとは、とりあえず人が多いところに行って助けを求めます。

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