赤楚衛二、『Re:リベンジ』で“巻き込まれ役”脱却なるか? “ダーク”な一面に高まる期待

『Re:リベンジ』“ダーク赤楚”に高まる期待

 このように赤楚の演じる青年は、基本的に、正直で真面目。だから人を騙すなんてもってのほか。逆に人からいいように利用されてしまうのか、心身のバランスを崩してしまったり、貧乏であったりもした。だからこそ、周りと協力することや自分自身の強みを自覚し、行動し始めることでぐんぐん成長する。そのため、ラストでは最初の頃には想像もできなかったほど、堂々として凛々しい男となっている。その過程と最終的な人としての“違い”を見事に演じられるのが、俳優・赤楚衛二の素晴らしさだ。

 
 だが、『Re:リベンジ-欲望の果てに-』で演じる海斗はこれまでとは一味違った人物になりそうな予感がする。病院の理事長を務める親のもとに生まれた海斗はいわゆる御曹司。いつも通り「ピュアで優しく繊細」だったら、きっと親の期待通りに医師になるか、その期待をプレッシャーに感じ、押しつぶされていたことだろう。だが、海斗は父親に反抗するような形で出版社に就職している。この行動からすでに、海斗には強い“反骨精神”のようなものがあることがわかる。しかも、海斗は病院の部外者かつ医者でもない立場でありながら、大病院の内部で繰り広げられる権力争いに立ち向かうことを“自ら”決めている。この点も、様々なドラマで“巻き込まれ型”の役柄を演じることが多かった赤楚にとっては、今までにはないものといえるのではないだろうか。この挑戦的ともいえる海斗の人柄を赤楚がどのように演じていくのかに注目していきたい。

 
 当然だが権力争いは「ピュアで優しく繊細」では勝ち抜くことはできない。海斗は時に人を騙し、ライバルになるといわれている郁弥(錦戸亮)とは文字通りバチバチと音が聞こえてくるような火花を散らすことになるだろう。本作で“ダーク赤楚”が花開く瞬間が目撃できるかもしれない。

■放送情報
木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』
フジテレビ系にて、4月11日(木)スタート 毎週木曜22:00〜22:54放送
※初回15分拡大
出演:赤楚衛二、錦戸亮、芳根京子、見上愛、梶原善、青木柚、白山乃愛、利重剛、小木茂光、光石研、余貴美子、笹野高史
主題歌:Stray Kids「WHY?」(Sony Music Labels Inc.)
企画:藤野良太
脚本:伊東忍、中村允俊、奥村徹也
プロデュース:足立遼太朗
演出:金井紘
制作協力:storyboard
制作著作:フジテレビ
©フジテレビ

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