『春になったら』木梨憲武と奈緒、父娘の会話に涙 出産シーンが表す生命の奇跡

『春になったら』木梨憲武と奈緒の会話に涙

 難しい御託を抜きにしても、笑顔のシーンは人をなごませる。瞳と一馬が、結婚式のプランを直前まで練り直したのは、きっと雅彦に喜んでもらうためで、病に効く一番の薬が笑顔だからだ。葬式で呼ぶ人リストを眺めながら、「生きてるうちにみんなにありがとうって言いたかったな」とつぶやく父を見たら、どうにかして願いをかなえてあげたいと思うもの。いろんな人を巻き込んで、たくさん頭を下げて、雅彦のために式を計画した。そんな中、一馬の持ちネタがいつの間にかプチバズっていたことが判明。ボケっぱなしで返球のないカズマルくんのネタが、SNSならではのツッコミ芸として認知されていたのは、何とも言えずおもしろかった。

春になったら

<あなたが望む あなたを見つけるように そうなれるように願いを込めました>

 本作の主題歌「ひとみ」の歌詞だ。結婚式前夜、父と娘として過ごす最後の夜。瞳は新婦からの手紙を読み上げようとする。通常、披露宴のクライマックスで行われるスピーチは、親子二人の空間でより親密さが増し、思いがあふれ出した。泣き出す娘をなだめるように、雅彦は瞳が生まれた時の話をする。名前は親がくれる一番の贈り物だ。自分たちを見つめる澄んだ瞳に、雅彦はこの子を一生守ろうと誓った。

春になったら

 雅彦と瞳がそうしたように、思いを伝え合うことができたら、どれほど世界は救われるだろう。その機会もなく、別れが訪れる人の方が多いかもしれない。近くにいてくれること、自分を見てくれる眼差しに込められた愛情、当たり前のようで当たり前じゃないことを『春になったら』は教えてくれる。

■放送情報
『春になったら』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:奈緒、木梨憲武、深澤辰哉、見上愛、西垣匠、影山優佳、矢柴俊博、光石研、橋本マナミ、筒井真理子、小林聡美、濱田岳
脚本:福田靖
監督:松本佳奈、穐山茉由
プロデューサー:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)
音楽プロデューサー:福島節
主題歌:福山雅治:(Amuse Inc. / Polydor Records)
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト: https://www.ktv.jp/haruninattara/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/haru_ktv
公式Instagram:https://www.instagram.com/haru_ktv/

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