『新空港占拠』最終回を考察 隠されたヒントと武蔵に起きる“大どんでん返し”を予想
櫻井翔主演のドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)が、遂に最終回を迎える。空港の秘密、駿河姉妹が獣になった経緯、そして武蔵家の過去などが明らかとなった第9話を振り返り、最終回の予想をしてみたい。
『新空港占拠』最終回は武蔵の「嘘だろ?」5連発クラスの衝撃 裕子が“真の山猫”なのか?
櫻井翔が主演を務める土曜ドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)第9話が放送された後、番組の公式SNSは最終回を告知する予告を公開し…
“家族関係”が強調された第9話
第9話では、武蔵三郎(櫻井翔)のインカムに爆弾を仕掛け、龍/駿河悠月(高橋メアリージュン)が、人質の武蔵の姉・二葉(奥貫薫)に「武蔵の命が惜しければ、30年前、お前の兄・武蔵健一(本多遼)に何があったのか答えよ」「私たちが獣になった元凶はお前の家族にある」と問い詰める。
二葉は30年前、80年代に政界や財界を裏から支配し、「かながわ新空港促進協議会」を発足した、空港占拠事件の元凶である初代「山猫」陸奥哲夫の秘書をしていたことが判明。健一は、横浜市役所土木事務所勤務の職員で、30年前の12月24日に行方不明とされていた。しかし事実は、当時健一は幹線道路にまつわる陸奥と北見の不正に気づき、健一に頼まれ二葉は北見を紹介、不正の証拠を見せ告発を告げたところ北見に灰皿で殴られて殺害されていた。その一部始終を見ていた二葉は、北見に「黙っているんだ、幼い弟のためにも」と口止めされていた。ただ、あくまでも爆破時間に追い込まれた二葉の告白なので真実かは分からない。健一は死んでなく、二葉が逃したという線も考えられる。
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また、健一には恋人・駿河純子(吉澤智美)がいたが、健一が殺されたことで二葉は武蔵家から遠ざけた。ただ純子のお腹には双子の子がいて、それが、龍/悠月と蛇/紗季(宮本茉由)。つまり武蔵三郎は叔父。悠月は父の死を隠し母を遠ざけた二葉に「山猫を守るために嘘をついたのが全てのきっかけなんだよ」と告げる。
しかし今でも二葉は議員として陸奥や北見と関わりのあるクリーンエネルギーについての仕事をしているのは神経が太すぎる。30年前、二葉は21歳。この若さで経済界のドンと言える人物の秘書になるのは、何か特別な関係がありそうだ。
山猫が建設した「かながわ新空港」の真相
さて、山猫がかながわ新空港を建設した本当の理由は「Mプロジェクト」のため。10年前、開発に成功すれば今後100年のエネルギーを自給自足できるというネオメタンを発掘。極秘に開発する計画として土地を買収し空港を建てた。横浜ベイサイドホテルで行われる「NEXT GENERATION CLEAN ENERGY 2050年未来を担う新たな希望」会議は、次世代クリーンエネルギー推進協議会と東西電力が研究開発しているものなので、最終回予告で空港が鎖で縛られ煙突から煙が出ていたが、将来的に空港は原発のような発電所になる計画だと予想。
鼠/新見大河(ジェシー)は人質を連れて横浜ベイサイドホテルに向かった理由は、Mプロジェクトの会議に参加する関係者たちを皆殺しにするため。大河が空港内で北見など人質を殺さないのは、山猫を炙り出す重要な人物がいるからなのか。怪しいのはCAの庭瀬美月(結城モエ)。今のところ空港建設に関係なく殺される理由がない。逆に大河が送り込んだスパイという線も。
また、大河は自らをケダモノと言うが、裕子を爆死させなかったように元々人の命を尊重する人間で、ただ計画を潰すために空港は破壊したい、と考えているのではないだろうか。このままだと『新空港占拠』というタイトルなのに、最終決戦が「ホテル占拠」は腑に落ちない。大河の経歴が26歳でタクシードライバーはフェイクで、姉の死の前からこの計画に目をつけている別班の可能性もまだ否定できない。
今のところ北見が自らを「山猫」と認めているが、大河が真っ先に殺さないのは、大河が丸亀の事務所から盗んだCファイルに真の山猫を見つけたからだろう。そうなると、姑息な北見がそこまでして庇う人間が誰なのか。そこまでしてプロジェクトを進めたいのか。「かながわ新空港促進協議会」会長で横浜ベイサイドホテル代表取締役社長の丸亀洋一(宇納佑)がもはや現在の山猫だろう。気になるのは、丸亀の肩書きから本来なら社長や会長と呼ぶべきところ、「先生」と周りが呼んでいること。丸亀もまた顔を変え、正体は議員だったりするのだろうか。