『Eye Love You』恋人になった侑里とテオの愛しい時間 真尋の心を解きほぐした花岡の言葉

『Eye Love You』の愛しい時間

 人に自分の心の声を聞かれてしまうというのは、たしかに奇妙な話だ。だが、よほど後ろめたいことをしていない限り、そこまで心の声と大きく異なる行動をしている人は多くないような気もする。これほどSNSで人々が日々思ったことをつぶやいているのも、どこかで誰かに理解してほしいと感じているからではないか。もしかしたら本音を知られることよりも、本心が誰にも伝わらないことのほうがよっぽど怖いことなのかもしれない。

 『Eye Love You』(TBS系)第7話は、ついに恋人同士になることができた侑里(二階堂ふみ)とテオ(チェ・ジョンヒョプ)の愛しい時間が描かれた。心の声を聞くことのできる侑里の左耳には、テオの「キヨウォ(かわいい)」「ポッポヘドテ(チューしていい)?」といった甘い言葉が次々と流れ込んでくる。

 もちろん、すっぴんを気にする侑里に向かって「イェッポ(キレイ)」と言うなど、愛しくてたまらない気持ちはそのまま口から言葉としても溢れているテオ。侑里にとってはストレート過ぎるとも言える愛情表現の数々に、観ているこちらまでホクホクと心が暖かくなる。

 きっとそんなテオなら、侑里が人のテレパスの能力者であることを明かしても決して離れていくことはないのではと感じるのだが、かつての恋人に去られたことのある侑里は、なかなかそうは思えないようだ。加えて、真尋(山下美月)へのカミングアウトにより侑里の不安を強めていく。共に会社を立ち上げた良き仲間であり、プライベードな相談事も気兼ねなくできる親友でもある真尋は、侑里にとっては花岡と同じくらい大切な存在。

 だからこそ、本当のことを話して今の関係が崩れてしまうことを恐れて、テレパスがゆえに傷ついてきた出来事をいつも言葉を濁して伝えてきた。しかし、真尋にとっては侑里のそうした態度に距離を感じてしまったようで、2人は衝突。思いもよらぬタイミングで、真尋に真実を打ち明けることになったのだった。

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