大泉洋主演×入江悠監督『室町無頼』2025年1月17日公開決定 共演になにわ男子 長尾謙杜ら

大泉洋主演『室町無頼』に長尾謙杜ら出演

 入江悠が監督を務める大泉洋主演映画『室町無頼』が2025年1月17日に公開されることが決定した。

 垣根涼介の同名小説を映画化する本作は、実在した「無頼」(無法な行いをする者。またはその行為)が腐りきった政治と世の中を叩き直そうと、命がけの戦いに挑み、自らの力で時代を切り拓く姿を描いたアクションエンターテインメント。

 2月11日に都内で製作発表会見が開催され、主演の大泉をはじめ、なにわ男子の長尾謙杜、松本若菜、北村一輝、柄本明、堤真一、そして監督・脚本を務めた入江の7名が登壇した。

 大泉が演じるのは、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、密かに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢で剣の達人・蓮田兵衛。幕府から京の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領で、兵衛とは腐れ縁でもある骨川道賢を堤、天涯孤独の身で、自己流の棒術で生計を立てた極貧生活を送るも兵衛に出会い行動を共にする才蔵を長尾、困窮している民を横目に贅沢な暮らしを送る有力大名の名和好臣を北村、一見ヨボヨボだが、棒術の達人で兵衛と才蔵の師匠の唐崎の老人を柄本、かつては道賢、今は兵衛の想い人である高級遊女の芳王子を松本がそれぞれ演じる。

 さらに会見に登壇したキャスト以外にも、遠藤雄弥、前野朋哉、阿見201、般若、武田梨奈、水澤紳吾、岩永丞威、吉本実憂、土平ドンペイ、稲荷卓央、芹澤興人、中村蒼、矢島健一、三宅弘城らが出演する。

 主演を務める大泉は「脚本を読んでみても痛快で、室町時代ではありますが、どの時代も同じような気もしています。現代と室町時代は違いますけれど、どこかに閉塞感を感じたり、違和感を覚えたりっていう時代というのは現代にも通ずる。脚本のト書きを読むと、『どうやって撮るの?』ってスケールが凄い。もう少しCGでやればいいのに、人力でやってて。今の時代で言うと贅沢なやり方ですよね。もうちょっと工夫ないのかと思うくらい(笑)」と脚本を読んだときの衝撃を語る。

 撮影については、「すごい数の京都の俳優さんが現場には来ていて。『うわ~!』って一揆を起こすわけですよね。本当にあの当時と同じくらいの人を呼んだのかっていうくらい大規模で、とんでもない広さのオープンセットで撮影していくわけなんですけど、要は監督の『カット!』の声が聞こえないんですよ(笑)。聞こえないから端の方にいるエキストラさんなんてずっと一揆してるのよ(笑)。僕と堤さんなんて相当離れていたところで撮影しているので会話なんて『聞こえるわけないだろ!』って感じでしたね(笑)。『なんだこの世界感は?』って思っていたら、入江監督が映画『マッドマックス』を観てたんだもんね!? そんなの観たらあかんわって思いましたよ。それ目指してるの!?って(笑)」と振り返った。

 堤も「洋ちゃんも言っているようにかなり叫びましたね。叫んでるけど聞こえない。飢饉で埃っぽさを出すために巨大な扇風機で、はったい粉を飛ばすんだけど、口の中がじゃりじゃりになるんですよ。ほとんど隣の人の声も聞こえないくらいの扇風機でしたね」と話し、長尾は「関所が爆発するシーンで、スタッフさんから『爆発が聞こえなかったなら手を振りますんで、それを見てリアクションを取ってください』って言われたんですけど、本番が始まると感じたことないくらいの大爆発で(笑)。ここまでやるのかっていうのが初日の撮影だったのでここからの撮影が楽しみになった一日でしたね」と撮影を振り返った。

 アクション、殺陣のシーンについて大泉は「舞台で殺陣をしたりするけど、ここまではなかった。だから去年の夏はずっと稽古してましたね。もう50歳ですから、『久しぶりにアクションをやるので教えてください』って言うと、アクションの先生が体育会系の方で、初日から素振りで100回振らされましたね。このままいくと初日から大怪我しそうだったので『100本辞めてください』ってじわじわ減らしましたよ(笑)。クランクインから殺陣だったんですよ。初日の立ち回りが終わった後にアクションの先生泣いてましたよ『いや、感動したな! 大泉さん頑張ってくれました!』って(笑)」と撮影を振り返る。

 アクションシーンに関して、長尾が「初めてのアクションだったので、驚きが大きかったです。マネージャーさんからお話しを貰って、刀を振る時代劇なのかなと思っていたんですけど、台本を読んでみて、時代設定にも驚きましたけど、刀じゃくなて棒なんだ!って驚きました。大泉さんもカメラが回るとカッコいい感じになって、座長としての雰囲気を作ってくださったりして楽しめました!」とコメントしたのに対し、大泉は「長尾くんのアクション本当にすごいです。この映画はほとんど長尾くんの成長の物語なんですよ。東映は大泉さんの映画って言うけど、長尾君の映画ですよ! 実際そうじゃない!? 俺はそう思っているよ。途中から腹立ってきてね(笑)。最初なんて長尾くんって分からないくらい汚いんだけど、どんどんカッコよくなってきて」と笑いを交えながら長尾のアクションを絶賛した。

 座長としての大泉の現場での様子を聞かれた堤が「普段はずっと喋ってふざけた感じですよね。でも現場ではいつもの大泉洋じゃないぞって感じだったよね」と語ると、大泉は「常にいっぱい、いっぱいだったのでね(笑)。他の人のことを考える余裕はなかったです」と返答。松本は「大泉さんとの共演は映画では2回目なのですが、その時も座長として誰に対しても変わらず大泉洋さんなんですよ。気遣いの方なんですけど、その気遣いを気付かせない方だなって。心で助けてもらってました」と感謝を述べた。北村は「現場に入ったのが後半だったので、大泉さんが遠目で見ても疲れていたので大丈夫かな、って。アクション大丈夫?って聞いたら、やっぱりこういうとこでは出せないと思いますけど『辛い、、、』って。映画って本当に大変なんですよね」と撮影時のエピソードを語った。

 最後に今作の公開を待つファンに向けて、「『室町無頼』という映画で、近年ここまでのスケールで撮られている映画はそうないかと思います。蓮田兵衛もそうですが、ここで描かれている人々が皆、本当に必死に時代を変えようとした人物ばかりです。男たちはカッコよくて、女性たちは美しくて、どこか今の時代にも通ずる映画になっていると思います。完成しましたら是非観ていただいて、何か自分でもアクションを起こしたくなる映画です。どうか映画『室町無頼』をよろしくお願いいたします」とメッセージを語った。

映画『室町無頼』スペシャル映像 ー序章ー 【2025.1.17(金)公開】

 あわせて公開されたスペシャル映像では、大泉や堤などが殺陣を披露するシーンや撮影風景などが捉えられている。

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■公開情報
『室町無頼』
2025年1月17日(金)公開
出演:大泉洋、長尾謙杜、松本若菜、遠藤雄弥、前野朋哉、阿見201、般若、武田梨奈、水澤紳吾、岩永丞威、吉本実憂、土平ドンペイ、稲荷卓央、芹澤興人、中村蒼、矢島健一、三宅弘城、柄本明、北村一輝、堤真一
監督・脚本:入江悠
原作:垣根涼介『室町無頼』(新潮文庫刊)
配給:東映
©2025『室町無頼』製作委員会

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