『サムダルリへようこそ』ヨンピル&サムダルの愛が成就 輝かしい未来が示された最終回

『サムダルリへようこそ』一途な愛が成就

ヨンピルとサムダルの輝かしい未来

 サムダルがサムダルリへ戻る直接の原因となった「パワハラスキャンダル」は、最終回で決着した。

 本名のチョ・サムダルとして気象庁で写真展を開く準備をしていたサムダルだが、サムダルを陥れたパン・ウンジュ(チョ・ユンソ)が記者にリークし邪魔しようとする。またもやサムダルのピンチ! と思いきや、サンド、ギョンテ、ウヌが、サムダルのアシスタントのコ・ウンビ(キム・アヨン)、ヤン・ジウン(イ・ドへ)とともに、ウンジュの秘密を暴いたことで一気に風向きが変わり、サムダルの名誉は回復した。

 そして写真展は、ヨンピルとサンテ、コ・ミジャを筆頭にした海女部隊の助けによって、無事に開催できた。まさにサムダルを幼い頃から見守ってきた人々が、再び訪れたサムダルのピンチを救ったのだ。写真展は、サムダルの人柄が表れた心温まるものだった。そこにはつらい過去を乗り越えた人々が見せる自然な笑顔が魅力的で、サムダルリの美しい景色と同化していた。

 かつてサムダルを叩いていた記者が、写真展の素晴らしさを記事にしたことで、サムダルはソウルで写真家としてカムバックを果たす。最終回にキム・テヒが本人役で登場し、サムダルが撮影するシーンは、サムダルの輝かしい未来を表しているといえるだろう。

 サムダルは、いつも自分を助け、夢を応援してくれたヨンピルに恩返しをしたいと考える。世界気象機関スイス派遣に合格したことを隠しているヨンピルを、スイスへ行くように説得。再び2人は離れてしまうが、かつての2人とは違い、それぞれの夢を諦めることなく愛を育んでいく。「まだ40歳前なのだから、やりたいことをやったほうがいい、ダメだったらまたサムダルリに戻ればいい」とヨンピルに言ったサムダルは、戻る場所がある幸せをしみじみかみしめていた。

 ヨンピルがスイスへ渡って2年後、サムダルだけでなく幼なじみ5人組のサンド、ギョンテ、ウヌが生き生きとソウルで活躍している姿が描かれる。そしてヨンピルとサムダルが変わらず愛し合っていることが分かり、すがすがしい気持ちで終われるドラマだった。

 本作は、ヨンピルが気象庁の職員という設定もあって、気象に関わる済州島の美しい景色を楽しめる作品でもあった。特に第13話の最後、沙渓海岸でサムダルがヨンピルの深い愛情を知った瞬間のシーンは、記憶に残る名シーンとなるだろう。ぜひじっくりと景色の美しさも堪能してほしい。

■配信情報
『サムダルリへようこそ』
Netflixにて独占配信中
出演:チ・チャンウク、シン・ヘソン、コ・ミジャ、シン・ドンミ、カン・ミナ、カン・ヨンソク、ヤン・ギョンウォン 
脚本:クォン・ヘジュ
監督:チャ・ヨンフン
(写真はJTBC公式サイトより)

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