『相棒』“3代目相棒”甲斐享、今なお人気の理由は? 元日スペシャルに関係者が集結

『相棒』“3代目相棒”甲斐享を振り返る

 1月1日に、テレビ朝日系でドラマ『相棒 season22』の元日スペシャルが放送される。

 『相棒』の元日スペシャルは、『season4』から長年続いている恒例の特別番組。過去には、渡哲也や南果歩、檀れいといった名だたる俳優たちや広瀬アリス、波瑠など今やドラマや映画には欠かせない主役級の俳優たちがゲストとして出演している。そんな毎回豪華な元旦スペシャルに、今年は3代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)のパートナー・笛吹悦子(真飛聖)が、約9年ぶりに登場することが発表された。

 享は『season11』からの3年間、右京(水谷豊)の相棒を務めた。彼の父親は当時、警察庁次長だった甲斐峯秋(石坂浩二)だが、コネなどは使わず、ノンキャリアとして警視庁に入庁。交番勤務ののち、選抜試験を受けて刑事となった。その時から付き合っていた悦子と香港に旅行した際、偶然知り合った右京と共に事件解決に奔走した。その際、右京に警察官としての素質を認められ、なんと右京が峯秋に直接、享を特命係に指名することを伝え、3代目の“相棒”となったのである。本人の意思とは無関係な引き抜きだったため、最初は「指名料取るぞ!」とかなり反発していた享だが、少しずつ右京に信頼を寄せるようになった。

 右京は現在の“相棒”・亀山(寺脇康文)のことを長い付き合いを経ても「亀山くん」と呼ぶが、享のことは最初から気に入っていたからなのか、周囲から呼ばれていたあだ名にあわせて「カイトくん」と呼んでいた。また、あまりそっけない態度は取らず、それまでの相棒たちにはなかった優しい対応も見せることもあった。

 享の言動はやや荒っぽく、勝気で奔放なところがあり、一見するとヤンキーのようなのだが、不正を嫌う正義感を内に秘め、僅かなことにも気付けるほどの観察力があり、刑事としての能力は十分。さらに人をうまく利用する力もあり、父親との関係をうまく捜査に利用し、政界の大物から話を聞き出す機会を作り出したり、捜査一課のメンバーに気軽に話しかけ、重要な情報を得たりしていた。右京にはなかなかできないところを享がカバーしていたのである。

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