『サムダルリへようこそ』チ・チャンウクが素朴な青年に サムダルと恋人に戻れるのか?
ヨンピル&サムダルの子ども時代を演じる子役に注目!
本作は、ヨンピルとサムダルが幼い頃に出演したのど自慢大会の様子から始まる。ヨンピルの子ども時代を演じているのは、『海街チャチャチャ』でキム・ソンホの子ども時代、『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』でソン・ガンの子ども時代を演じるなど、数多くの作品に出演しているソン・ミンジェ。サムダルの子ども時代は、『赤い袖先』でイ・セヨンの子ども時代、『この恋は不可抗力』でチョ・ボアの子ども時代を演じたイ・ソラが演じている。
韓国ドラマファンであれば「この子たち、見たことがある!」という人が多いだろう。本作では冒頭で2人がかわいらしく歌う姿にほっこりした気分になるが、その後も要所要所で登場する。子役とはいえ、演技力は折り紙付きの2人にもぜひ注目してほしい。
サムダルの姉と妹の恋の行方は?
サムダルは三姉妹の次女で、姉のジンダル(シン・ドンミ)と妹のへダル(カン・ミナ)がいる。ジンダルは昔からけんかが強く勉強もできたため、済州島ではちょっと知られた有名人で、へダルは29歳にして9歳の子どもを育てるシングルマザーだ。サムダルを含め、何かと話題になる三姉妹は、噂話が大好きなサムダルリの人々の注目の的だ。
ジンダルはかつて客室乗務員として働いていた頃、財閥・ASグループの御曹司、チョン・デヨン(ヤン・ギョンウォン)に見初められ結婚したが、財閥一族になじめず離婚している。離婚の際、喧嘩っ早いジンダルらしくASグループに一泡をふかせたようで、いまだに恨まれているようだ。そんなジンダルはサムダルとともに済州島へ戻り、そこで偶然デヨンと再会する。
デヨンを演じる『愛の不時着』でその名を知らしめたヤン・ギョンウォンのコミカルな演技が楽しい。財閥御曹司ではあるものの、優しい性格でちょっと抜けたところがあるため、仕事ができるほうではない。大事な記者会見で滑ってひっくり返り、マスコミに「ころんデヨン」と呼ばれてしまう始末だ。
そんなちょっと冴えない財閥御曹司・デヨンだが、サムダルに言わせると「お義兄さんはいい人」で、離婚した今でもジンダルのことが好きらしい。ジンダルに「私の視界に入るな!」と言われても会いに行ってしまう純粋な面がかわいらしいのだ。今後、2人の関係に何かしら変化がある予感がして楽しみだ。
そしてサムダルの妹、へダルも娘のハユル(キム・ドウン)を通じてイルカ保護団体の代表コン・ジチャン(キム・ミンチョル)との出会いがあった。へダルのこれまでの人生について詳細は明らかになっていないが、若くして未亡人になったヘダルの恋愛模様にも注目したい。
ヨンピル&サムダルの未来はどうなる?
そして最も気になるのは、ヨンピルとサムダルの関係だ。なぜヨンピルとサムダルが別れなければならなかったのか。第8話までにいろいろ分かってきたが、中でも気になるのは2人の別れにヨンピルの父親が大きく関わっていることだ。
ヨンピルの父がサムダルの家の前を通るときに睨みつける様子、サムダルの母、ミジャ(キム・ミギョン)とサムダルの父、パンシク(ソ・ヒョンチョル)をあからさまに避ける様子から、両家の間に大きな溝があるようだ。そしてそれはヨンピルの母親の死に関係していると想像できる。
サムダルが済州島へ戻ってきたことを知り、ヨンピルの父は心が穏やかではなく、2人が一緒のところを偶然見てしまったときには「よりを戻すのか!」と問い詰める。勝手にヨンピルの部屋に入ってサムダルとの思い出の品を捨てようとする横暴さに怒りがこみあげてきた。
過去の回想シーンで、ヨンピルの父に対して涙を流しながら「ヨンピルがいないと生きていけない」とすがりついていた若き日のサムダルの様子を見ると、根深い問題がありそうで怖い。何より、サムダルの父親と母親が「サムダルが戻ってきたときのことを考えて引っ越しておくべきだった」と言っているので、ヨンピルとサムダルが恋人同士に戻るのは絶望的なのか……と感じてしまう。
第8話は、サムダルの母親が海で行方不明になったところで終わった。それはかつてヨンピルの母が事故で命を落とした季節と同じで、サムダルたちの心は乱れに乱れている。そして、ヨンピルの父がサムダルの母の事故を知って血相を変えて走り出していった姿も見られたので、心からサムダル一家を憎んでいるわけではないと信じたい。果たしてヨンピルとサムダルの未来はどうなるのか。ドキドキしながら今後の展開を見守りたい。
■配信情報
『サムダルリへようこそ』
Netflixにて独占配信中
出演:チ・チャンウク、シン・ヘソン、コ・ミジャ、シン・ドンミ、カン・ミナ、カン・ヨンソク、ヤン・ギョンウォン
脚本:クォン・ヘジュ
監督:チャ・ヨンフン
(写真はJTBC公式サイトより)