チャン・ジャーハンの不器用な愛情表現が愛おしい 『時間の都市』は胸キュンポイント満載

『時間の都市』チャン・ジャーハンに胸キュン

 中国の大ヒットブロマンス時代劇『山河令』のチャン・ジャーハンと、韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』のパク・ミニョン共演のラブコメディ『時間の都市~ロマンスはいつも予想外~』(以下、『時間の都市』)が、12月27日よりCS放送「女性チャンネル♪LaLa TV」にて世界初放送される。本稿では、胸キュンポイント満載の本作の見どころを紹介したい。

 2020年に制作された中国時代劇『山河令』は、アジアを中心に大ヒットを記録し、美しすぎるブロマンスに釘付けになる人が続出。主演のチャン・ジャーハンは、寿命と引き換えに自由を手に入れた暗殺組織の元首領を演じ、日本でも数多くのファンを獲得した。そんな彼が、韓国を代表する“ロコクイーン(ロマンチックコメディの女王)”パク・ミニョンと共演した『時間の都市』は、2016年に撮影が行われていたが、さまざまな事情により、これまで放送・配信されていなかった。今回、満を持しての世界初放送が決まり、チャン・ジャーハンのファンを歓喜させている。一足早く本編を視聴したところ、『山河令』とはまた違った彼の魅力が存分に発揮されており、とにかくカッコいい!

 ハリウッドで活躍する大スターの顧持鈞(グー・チージュン/演:チャン・ジャーハン)は、中国に帰国するなり元カノに復縁を迫るが、無下に断られてしまう。古生物学の教授の娘で、自身も大学で古生物学を専攻している許真(シュー・ジェン/演:パク・ミニョン)は、たまたま顧持鈞がフラれるところを目撃するが、芸能人に興味がない許真は顧持鈞が誰なのかわからないままその場を逃げ出す。

 許真の両親は離婚しており、許真は長い間、有名映画監督の母に会えないでいた。そんな中、父が胃がんを患い、余命が長くないと知った許真はショックを受けるが、父を母に会わせてあげたいと考え、母に近づく方法として、映画スタッフの面接を受ける。そのタイミングでたまたま前任者がクビになり、アシスタントを探していた顧持鈞のマネージャーにスカウトされ、許真は顧持鈞のアシスタントを務めることに。顧持鈞のことはよく知らないが、彼は母が手がける新作映画の主演に決まっていたので、顧持鈞に同行すれば母に会えるチャンスがあると期待したのだ。

 機転が利き体力もある、明るい性格の許真は、顧持鈞のマネージャーに気に入られ採用される。ところが、顧持鈞は許真に失恋現場を見られたことを根に持っていて、どうにかして彼女が解雇されるように仕向ける。最悪な出会い方をした顧持鈞と許真だが、お互いを知っていくうちに、やがて惹かれ合うようになっていく。

 常に自分が一番優れていると思っているナルシストの顧持鈞は、許真やマネージャーをこき使い、いつもわがまま放題。記者会見でも歯に衣着せぬ物言いで、一見感じの悪い人物に見えるが、俳優としての実力は抜群で、撮影現場のスタッフを気遣ったり、ファンサービスをしたりなど、優しい面もある。父の病気に落ち込む許真をさり気なく励ます様子は、観ていて胸がときめかずにはいられない。

 俺様気質でプライドが高く、それでも不思議と周囲の人を惹きつけてしまうカリスマ性に溢れた“ツンデレ王子”。そんな少女マンガのようなキャラクター設定に説得力を与えるのは、チャン・ジャーハンの多才さだ。チャン・ジャーハンは、『山河令』で身体能力を活かした華麗なアクションを披露したほか、挿入曲「孤夢」やエンディング曲「天涯客」ではその美声をいかんなく発揮し、俳優だけでなく歌手、パフォーマーとしても高い評価を受けている。そんなマルチな才能を持つチャン・ジャーハンが演じるからこそ、本作の顧持鈞が持つスター性にも自然と納得感が生まれる。

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