『マリアージュ・ブラン』シュー・カイが理想の年下男子に “国宝級”の佇まいは現代劇でも

『マリアージュ・ブラン』シュー・カイの魅力

 性格が正反対の2人が、あることをきっかけにだんだんと恋に落ちていく。そんなドラマを探している人には、中国ドラマ『マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~』がうってつけだ。

 本作は、34歳の独身女性弁護士・秦施(チン・シー/ヤン・ミー)と、株取引で生計を立てる28歳の陽華(ヤン・ホワ/シュー・カイ)が出会い、お互いの私益のために偽装結婚をするという波乱万丈なラブストーリー。チン・シーは優秀な弁護士でキャリアも順調だが、彼女には一つだけバレてはいけない秘密があった。それは、表向きは“金融業界で働く夫を持つ既婚者”だが、実は独身であるということ。独身だと出世しにくい社会の中で出世するために、チン・シーが見つけ出した唯一の道だった。

 チン・シーは偽装結婚の相手をネットで検索し、会ったこともないヤン・ホワを夫に仕立て上げ、既婚者のフリをして日々をやり過ごしていたが、ある日偶然パーティーで本人と出会ってしまう。一方、ヤン・ホワは彼の身を案じる母親にお見合いをしつこく提案され、その日もお見合い相手に会いに行ったパーティーで、見知らぬ女性の夫としてチン・シーの元へと案内される。

 チン・シーと初めて出会ったにもかかわらず、周りからは夫婦だと思われている状況に戸惑いを隠せないヤン・ホワ。3日間の猶予と共に離婚の公表を申し立てるものの、偽装結婚を続けたほうが自分の置かれた状況にとっても良いことばかりだと気が付き、2人の不思議な関係がスタートする。

 恋愛から始まらない“偽装結婚”ドラマといえば、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)や現在放送中の『18歳、新妻、不倫します。』(ABCテレビ)などが思い浮かぶ。これらの作品は一見ラブコメ要素が目立つが、主人公たちが“偽装結婚”という手段を選ぶに至った、社会人らしい課題が描かれているという共通点がある。

 「穏やかな生活を毎日送って、家のベッドで死ぬこと」を将来の夢にしているヤン・ホワを演じるシュー・カイは、23歳のときに出演した『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』で辮髪姿ながら、ハッキリとした目鼻立ちとスラっとしたスタイルで視聴者の心をつかみ大ブレイクした。

 SNSでシュー・カイを応援するハッシュタグ「#許活(シューカツ)」が盛り上がりを見せるなど、日本国内にもファンの多いシュー・カイ。その人気の理由は、“国宝級”と謳われるビジュアルの美しさと、作品ごとに纏う雰囲気まで変える演技力の高さにある。

 『瓔珞』の翌年に出演した『烈火士官学校 ~ステキ男子とイケメン女子』では、兄の遺志を継ぎ、男装して士官学校に入学したヒロイン・謝襄(シエ・シアン)と最悪の出会いを果たす御曹司・顧燕幀(グー・イエンジェン)を好演。最初は尊大な態度を取っていたイエンジェンが、次第にシアンを気にかけずにはいられなくなり、“尽くし系男子”に変貌していく姿に沼落ちする視聴者が続出した。187センチの高身長を活かしたスタイリッシュな制服姿も必見だ。

 さらに、『大唐流流~宮廷を支えた若き女官~』では唐時代を舞台に、一目惚れした女性に見合う男になるために成長する放蕩息子・盛楚慕(セイソボ)を演じたシュー・カイ。同じ時代劇でも、『瓔珞』の真面目な王子様キャラから一転、表情のコロコロ変わる愛すべき“チャラ男”ぶりに、本当に同一人物が演じているのかと驚いた人も多いのではないだろうか。衣装や小物にもこだわりが詰まっており、終盤では立派な大将軍に成長した楚慕の甲冑姿に目を奪われること間違いない。

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