『美人骨』周生辰はアレン・レンのハマり役に 一途で優しいまなざしに心掴まれる

『美人骨』周生辰はアレン・レンのハマり役に

 一方で、ラブストーリーの部分を見ると、そのピュアな表情や素振りが微笑ましく、その一途で優しいまなざしもまたアレン・レンの魅力なのだと気付かされる。前述したように『美人骨~前編:周生如故~』では、妻を娶ることをしないと誓った周生辰だが、そこにバイ・ルー扮する運命の相手・時宜 (シーイー)が現れる。

 名家の娘として生まれた時宜 。彼女もまた抗えない運命に翻弄された1人だ。幼いころに父親が権力闘争に巻き込まれる形で姿をくらましたことから失語症を患ってしまう。そしていずれ太子妃となることを定められた時宜は、周生辰の11番目の弟子となることに。

 言葉以上に、その眼差しが多くを語る時宜。多くの臣下や民に慕われる周生辰を心から敬愛し、まるで父を慕う幼い娘のように、そばを離れない。周生辰も、それまで数多くの弟子を迎えていたが、何かを教えるという経験は時宜が初めて。彼女に何をしてあげられるのかと戸惑いながら、2人ならではの関係性が築かれていく。

 ときには厳しく、そして誰よりも愛情深く時宜の面倒を見るシーンの数々は、戦では「百戦錬磨」と言われてきた軍神のような周生辰の人間味が伝わってきて微笑ましい。権力や政治的な策略が渦巻く緊張感あふれる物語のなかで、ひときわ心を温めるのだ。

 そんなラブストーリーで見せる顔も、アレン・レンが俳優としてブレイクを果たした後に、世間に飛び交ったプライベートに関する噂や憶測を収めるため、長年交際していた恋人の存在を明かし、翌年に結婚した誠実な態度と重なるようにも思えるのだ。

 強さと、優しさと、男気と。まさに「適役」と言えるアレン・レンの周生辰。彼がどんな想いで時宜との時間を過ごしたのか。そして、輪廻転生をしてまでも貫こうとした大きな愛を描いた『美人骨』。まずは前編で、理不尽で悲しい恋の行方を。そして、後編でその想いがどのように現世へと引き継がれていくのか。ロマンティックで壮大なラブストーリーを、じっくりと見届けてほしい。

■放送情報
『美人骨~前編:周生如故~』
女性チャンネル♪LaLa TVにて、11月20日(月)スタート 毎週月〜金 20:00~21:00放送
出演:アレン・レン、バイ・ルー、ワン・シンユエ、リー・イールー
監督:郭虎
脚本:墨宝非宝
原作:墨宝非宝『一生一世美人骨』
©BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.
公式サイト:https://www.lala.tv/programs/one_and_only/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる