NEON北米配給『コット、はじまりの夏』公開へ 9歳の少女が過ごしたかけがえのない夏休み
第72回ベルリン国際映画祭国際ジェネレーション部門/Kplusでグランプリを受賞、第95回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた映画『The Quiet Girl(英題)』が、『コット、はじまりの夏』の邦題で2024年1月26日に公開されることが決定した。
『私は最悪。』『燃ゆる女の肖像』などの作品を世に送り出してきた気鋭のスタジオ・NEONが北米配給権を獲得した本作は、1981年夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描いた物語。
ドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を映し出してきたコルム・バレードが監督・脚本を務め、長編劇映画初監督となる本作では、コットがキンセラ夫婦との生活の中で初めて触れた深い愛情、自己を解放し成長していくさまを描いた。
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく――。
主人公コットを演じるのは、本作でデビューを果たしたキャサリン・クリンチ。クリンチは、史上最年少の12歳でIFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を獲得。寡黙だった少女が生きる喜びにあふれていくさまを体現した。
あわせて公開されたポスタービジュアルには、「やっと見つけた、わたしの居場所」のキャッチコピーとともに、前へと走り出すコット(キャサリン・クリンチ)の姿が描かれている。場面写真では、キンセラ夫婦との何気ない時間やコットの横顔が切り取られた。
■公開情報
『コット、はじまりの夏』
2024年1月26日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチ、マイケル・パトリック
監督・脚本:コルム・バレード
原作:クレア・キーガン『Foster』
プロデューサー:クリオナ・ニ・クルーリー
撮影:ケイト・マッカラ
音楽:スティーブン・レニックス
配給:フラッグ
2022年/アイルランド/アイルランド語、英語/カラー/スタンダード/5.1ch/95分/字幕:北村広子/後援:駐日アイルランド大使館/G/原題:An Cailín Ciúin/英題:The Quiet Girl
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