『下剋上球児』教職を追われた南雲はどうなる? 日本シリーズの裏で“極上のドラマ”が
ドラマだとわかっていても引き込まれてしまうものがそこにあった。ちょうど同時間帯にプロ野球の日本シリーズが行われていたが、甲子園を目指す夏は人生でそう何度もないから、これだけ胸に響くのかもしれない。兄弟の絆や家族の物語は、それ自体は何の変哲もないものだが、野球を媒介にすることで極上のドラマに変貌していた。
夏までという約束で野球部、そして教師として越山高校に残っていた南雲は、自らの進退を司直の手にゆだねる。南雲を知る大学司書の畑山(渋江譲二)から、南雲が教員免許を取得していないことを知らされた賀門(松平健)は、関係者にそのことを知らせただろうか。いずれにしても発覚するのは時間の問題だったと思われる。南雲は校長の丹羽(小泉孝太郎)に経緯を打ち明けた。
強い日差しが濃い影を作るように、明暗の対比は本作でもとりわけ印象的だ。太陽が照り付けるグラウンドから一転して、人生の暗夜に迷い込んだ南雲。法に反し、教師という聖域を汚したが最後、教育現場に戻ることは難しい。妻の美香(井川遥)は子どもを連れて東京で働くことになった。南雲はどうなってしまうのだろう。生徒との接触が禁じられ、家族と離ればなれになった南雲は制裁を受ける立場だ。ふたたびユニフォームに袖を通し、球児たちと甲子園を目指すために必要なものは何だろうか。大逆転のシナリオが待ち望まれる。
■放送情報
日曜劇場『下剋上球児』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:鈴木亮平、黒木華、井川遥、生瀬勝久、明日海りお、山下美月、きょん(コットン)、中沢元紀、兵頭功海、伊藤あさひ、小林虎之介、橘優輝、生田俊平、菅生新樹、財津優太郎、鈴木敦也、福松凜、奥野壮、絃瀬聡一、鳥谷敬、伊達さゆり、松平健、小泉孝太郎、小日向文世
原案:『下剋上球児』(カンゼン/菊地高弘著)
脚本:奥寺佐渡子
プロデュース:新井順子
演出:塚原あゆ子、山室大輔、濱野大輝
編成:佐藤美紀、黎景怡、広瀬泰斗
製作:TBSスパークル
©TBSスパークル/TBS(撮影:ENO)
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