松岡禎丞×水瀬いのりら、『ダンまち』への思いを語る 10周年イベントで観客爆笑の朗読劇も

『ダンまち』10周年イベントにキャスト集結

 大森藤ノによるライトノベル『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(GA文庫)が刊行され始めて10年を迎えたことを記念した、10大プロジェクトの第10弾となる『ダンまち』ファン感謝イベント「聖火祭(ウェスタ・パーティ) in 竈火の館」が11月4日に開催。ベル・クラネル役の松岡禎丞やヘスティア役の水瀬いのりらキャスト陣が登壇して、印象に残るアニメのシーンを振り返るトークや、大森藤ノ原案・監修の朗読劇を繰り広げた。

『ダンまち』10周年、大森藤ノインタビュー 「“正しい間違い”が今の重要なキーワード」

大森藤ノが『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』で第4回GA文庫大賞を受賞し、GA文庫からデビューして2023年…

 夜の部の最後には、10大プロジェクトに追加の第11弾としてアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ』の制作決定を発表。会場に集まったファンや配信でイベントを観ていた視聴者を沸かせた。

 「せーの」といったキャスト陣のかけ声に、来場者が声をそろえて「スタート」と叫んで始まった『ダンまち』ファン感謝イベント「聖火祭(ウェスタ・パーティ) in 竈火の館」。昼の部も夜の部もともに、ヘスティア・ファミリアが拠点にしている「竃火の館」を再現したセットをバックに、松岡、水瀬に加えてリュー・リオン役の早見沙織、ヤマト・命役の赤﨑千夏、サンジョウノ・春姫役の千菅春香、アイシャ・ベルカ役の渡辺明乃が登壇して、2016年以来というリアルでの『ダンまち』単独イベントに集まった熱いファンに挨拶した。

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 昼の部も夜の部も構成は同じだったが、中身はまったく違うものとなった今回のイベント。最初は4期にわたって放送されたアニメを振り返るトークで、キャスト陣がそれぞれにお気に入りの話数を選んで感想を話した。昼の部ではまず、松岡が1期8話のミノタウロス戦をセレクト。ファイアボルトを何度も打つベルの絞り出すような叫びに、観客もキャスト陣も聞き入っていた。1期10話を選んだのは赤﨑で、神威をうかがわせるヘスティアの言葉に命が跪くシーンから受けた感銘を話した。

 2期12話で、ヘスティアとベルが改めて主神と眷属としての関係を確かめるシーンは、ヘスティア役の水瀬が選んだ。この頃、ほかの現場で枯らすくらいに声を出していた松岡だったが、それがヘスティアへの思いを震えながら口にするベルの感情を表していたと好評だった。3期1話に登場した、異端児(ゼノス)のウィーネに食事を与える春姫を選んだのは千菅。春姫の愛らしい表情や仕草が好評だった。

 アイシャ役の渡辺が選んだのは4期12話で、アイシャが先頭に立ってアンフィス・バエナに立ち向かうシーンを挙げた。ここで、原作者の大森からMissonが寄せられ、アニメの橘秀樹監督が熱を入れて作画していたのはどのキャラかが出演陣に尋ねられた。答えはアイシャで、監督の推しキャラと聞いて改めてアイシャ登場回の作画の良さを確かめてみたいと思ったファンも多そうだ。

 4期20話で、アストレア・ファミリアのアリーゼ・ローヴェルらが18階層でリューを逃がそうとしてジャガーノートに立ち向かっていくシーンが、リュー役の早見によって紹介されると、壮絶なシーンに会場からすすり泣きも聞こえてきた。そんな展開で沈んだ会場を、ヘスティアが酔っ払って愚痴をこぼすシーンを集めた映像が明るくした。

 夜の部では、1期3話でベルの背中をヘスティアが優しく押し出すシーンを水瀬が選び、主神とたったひとりの眷属だったベルとの深い関係を改めて認識させた。続いて早見が、1期8話でリューがベルと一緒に皿洗いをしながら、冒険の意味について語るシーンを紹介し、シリーズが続いていく中で2人の関係が深まり、成長もしていったことを知った上で見返すと、意義深いものがあることを示していた。

 渡辺が選んだのは2期10話で、イシュタル・ファミリアに所属していたアイシャがベルと戦うシーンを挙げ、2人ともくたくたになりながらアフレコをしたことを振り返っていた。松岡が選んだのは3期の12話で、昼の部で挙げたミノタウロス戦の時から大きく成長したはずのベルが、同じミノタウロスだが異端児(ゼノス)でもあるアステリオスに挑んで苦戦するシーンで見せた迫真の演技が注目を集めた。

 4期5話を挙げたのは春姫で、苦戦するパーティ仲間をウチデノコヅチでレベルブーストするシーンの映像演出を評価していた。命役の赤﨑が挙げたのも同じように呪文詠唱のシーンで、アンフィス・バエナを相手に苦戦しながらもフツノミタマを詠唱する表情の迫力で注目を集めていた。最後にOVAから女性キャラが異様な振る舞いをするシーンを見せて、会場の笑いを取っていた。

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