役所広司演じる清掃員の“朝のルーティン”の様子が 『PERFECT DAYS』日本版本予告公開
12月22日に公開される役所広司主演映画『PERFECT DAYS』の日本版本予告が公開された。
『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など数々の作品を手がけてきたヴィム・ヴェンダース監督が長年リスペクトしてやまない役所を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた本作。第76回カンヌ国際映画祭では主演の役所が最優秀男優賞を受賞し、米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表にも選出された。
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事が起きる。それが男の過去を小さく揺らした。
主演の役所のほか、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和らがキャストに名を連ねている。
公開された日本版本予告は、竹箒で地面を掃く聞き馴染みの音が聞こえてくる中、いつもの朝を迎えたことを悟った平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う様子や、「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフを背に、いくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる姿も。映像では、ルー・リードの楽曲「PERFECT DAY」が使用されており、楽曲が盛り上がりを見せるタイミングで平山は一日を終え、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽る。
また、11月3日に閉幕した第36回東京国際映画祭のオープニングでは、カンヌ国際映画祭以来となるレッドカーペットを、ヴェンダース監督と主演の役所を筆頭に、キャスト・スタッフが勢揃いし歩き、駆けつけた多くのメディアのインタビューやファンの歓声に応えた。レッドカーペット後には、オープニング作品としてアジアプレミアも実施された。
■公開情報
『PERFECT DAYS』
12月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
製作:柳井康治
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:MASTER MIND
配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分
©︎2023 MASTER MIND Ltd.
公式サイト:perfectdays-movie.jp