“失った者”と“失わせた者”の共同生活描く ブリランテ・メンドーサ『FEAST -狂宴-』公開へ

『FEAST -狂宴-』2024年春公開へ

 ブリランテ・メンドーサ監督最新作『Apag(原題)』が、『FEAST -狂宴-』の邦題で2024年春にヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開されることが決定した。

 フィリピンの田舎町で巻き起こった交通死亡事故から始まる当事者家族同士の心の機微と赦しをテーマに描く本作。息子が起こした交通事故の罪を被り、刑務所に収監されていた家族の長の帰還を祝う宴の準備が進められている。収監されている間、妻と息子は、協力しあって家族と家計を守り、亡くなってしまった男の妻と子供たちを引き取り使用人として面倒を見ていた。しかし、宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再びあらわれ、「失った者」と「失わせた者」との間の平穏はかき乱されていく。

 監督を務めたのは、『ローサは密告された』『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』などフで知られるフィリピンの社会派監督メンドーサ。フィリピンの国民的人気ドラマ『プロビンシャノ』で主演を務めたココ・マーティンをはじめ、メンドーサ作品の常連であり、第69回カンヌ国際映画祭にて東南アジアで初の主演女優賞を獲得したジャクリン・ホセ、人気アクション俳優であり現在は上院議員を務めるリト・ラピッド、子役からキャリアをスタートし数々の作品に出演しているグラディス・レイエスらがキャストに名を連ねた。

 11月1日が主演を務めたマーティンの誕生日であることをうけ、メンドーサ監督は「日本の皆さん、そして日本にいる同胞の皆さんに、この『FEAST -狂宴-』を観て頂けることを願っています」とコメントを寄せた。

■公開情報
『FEAST -狂宴-』
2024年春、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開
監督:ブリランテ・メンドーサ
脚本:アリアナ・マルティネス
撮影:ラップ・ラミレス
美術:ダンテ・メンドーサ
編集:イサベル・デノガ
音楽:ジェイク・アベラ
出演:ココ・マーティン、ジャクリン・ホセ、グラディス・レイエス、リト・ラピッド
配給:百道浜ピクチャーズ
後援:フィリピン政府観光省
2022年/香港/タガログ語、パンパンガ語/104分/シネスコ/原題:Apag/英題:Feast
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公式サイト:www.m-pictures.net/feast

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