西島秀俊×芦田愛菜はどんな親子に? 音楽が鍵となる『さよならマエストロ』への期待
今作の詳細はまだわからないが、5年前に起きたある事件により、夏目も響も“くじけてしまった”経験があるようだ。そんなふたりを繋ぎ、立ち上がるきっかけとなるのはやはり「音楽」ではないだろうか。
今回、劇伴を担当する菅野祐悟は、TBS日曜劇場『テセウスの船』(2020年)、『日本沈没―希望のひと―』(2021年)をはじめ多く作品に関わりながら「生の音楽を聴いてほしい」という強い思いから、オーケストラによるコンサート活動も行っている。さらに、日本クラシック界を牽引している世界的指揮者の広上淳一がオーケストラを全面監修。オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップするなど、大いに力を入れている。大島の強みである、強く優しい人たちの物語と本気のクラッシック音楽がどのように調和していくのかが楽しみである。
日曜劇場への出演は『流星ワゴン』(2015年)に主演して以来9年ぶりとなる西島は、現在放送中の『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系)では倹約家で料理好きなシロさんを好演。恋人のケンジ(内野聖陽)に見せるやや不器用な優しさにはほっこりしてしまうが、今作では一転して、天才であるがゆえにかなりクセの強そうな人物を演じることになる。
また、前クールに出演したドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)で鵜久森叶を演じ、その迫真の演技が話題となった芦田の日曜劇場出演は『南極大陸』(2011年)以来、12年ぶり。過去に決別するほどの大きな出来事があったにもかかわらず、突然現れた父との接し方に悩む響の役柄も、またもや難役といえるだろう。このちょっとめんどくさそうな人たちを、さまざまなドラマや映画で長らく第一線で活躍している西島と芦田がどう魅力的に見せてくるのかに注目したい。
■放送情報
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』
TBS系にて、2024年1月スタート 毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:西島秀俊、芦田愛菜
脚本:大島里美
音楽:菅野祐悟
撮影監督:神田創
音楽監修:広上淳一(東京音楽大学)
全面協力:東京音楽大学
企画プロデュース:東仲恵吾
プロデュース:益田千愛
演出:坪井敏雄、富田和成、石井康晴
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/