『家政夫のミタゾノ』は家族で観るのにうってつけのドラマ 社会問題とのリンクも
今回のミタゾノさんの家事パートナーは光。光は第3シリーズから家政夫として働いているが、大きな失敗こそなくなったものの、そのスキルはまだまだ未熟なよう。すぐに人を信じてしまう真っ直ぐでピュアな光の性格が、災いを呼んでくることもあるのだが、全員が何かしら隠し事をしていてソワソワしている今の状況では、その“何も考えてなさ”が救いになっている。光もVTuber・オタのファンなのだが、康太が自分の家が強盗の標的になるかもとビクビクしているところに無邪気に「オタの生配信が始まりますよ!」と言ったり、康太と加代子の絆に顔をぐしゃぐしゃにして誰よりも涙したりと、ややオーバーで的外れなアクションが、不穏な雰囲気が漂いがちなドラマの中でほどよいガス抜きとなっている。
シュールなコメディドラマと思いきや、取り上げられている題材が現代の社会問題とうまくリンクし、なかなか考えさせられる構成となっている本作。今回は家事情報だけでなく、まるでCMのような丁寧さの防犯情報も紹介された。今シリーズは初のゴールデン帯での放送となっているが、想像以上に家族で観るのにうってつけのドラマなのかもしれない。今後の展開にも期待したい。
■放送情報
『家政夫のミタゾノ』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:松岡昌宏、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、桜田ひより、しゅはまはるみ、平田敦子、余貴美子
脚本:八津弘幸ほか
演出:片山修、小松隆志ほか
音楽:ワンミュージック
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、石田菜穂子(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、村山太郎(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
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