名作ドラマにこの人あり! 『ブギウギ』橋本じゅんが強面とギャップのある人情キャラに
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』で、ヒロイン・鈴子(澤井梨丘)は花咲音楽学校の入学試験に不合格になり落ち込むが、父・梅吉(柳葉敏郎)に連れられて観に行った、道頓堀に新しくできた梅丸少女歌劇団(USK)のレビューショーに感動し、USKを受験することに。
ところが、日にちを見間違えた鈴子は、前日に試験が終わっているのに、事務所に押しかけて、母・ツヤ(水川あさみ)と共に直談判。その場で歌った鈴子を採用してくれたのは、USKの音楽部長・林だった。強面だが、実は優しくて面倒見が良い現場責任者の林を演じるのは、『MIU404』(2020年/TBS系)などで人気を博している名バイプレイヤーの橋本じゅんだ。
1985年から劇団☆新感線に所属し、舞台俳優として活躍してきた橋本は、1992年の朝ドラ『ひらり』(NHK総合)で熱狂的な阪神タイガースファンの医師・小林を演じ、お茶の間での知名度を上げた。2019年の『なつぞら』、2020年の『エール』、そして今回の『ブギウギ』と、朝ドラ出演は4度目となる橋本。NHK大河ドラマにも、1998年の『徳川慶喜』、2004年の『新選組!』、2007年の『風林火山』、2015年の『花燃ゆ』、そして2017年の『おんな城主 直虎』と出演回数の多い橋本は、民放のドラマ出演も数多く、安定した人気を誇る俳優として知られている。
前出の『MIU404』で、岡田健史(現・水上恒司)とバディを組む、熱くて真っ直ぐで器が大きい、第4機動捜査隊のベテラン刑事・陣馬を好演し、ファンを増やした橋本は、2022年は『ファイトソング』(TBS系)、『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)、『カナカナ』(NHK総合)、『最初はパー』(テレビ朝日系)などに次々と出演し、2023年も4月期の『日曜の夜ぐらいは...』(ABCテレビ・テレビ朝日系)、7月期の『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)と、2クール連続で話題のドラマに出演して大注目を浴びている。
『日曜の夜ぐらいは...』で橋本は、主人公・サチ(清野菜名)のバイト先のファミレスの上司にあたる田所を演じた。サチに弱みを握られている田所は、好きなだけシフトを入れさせろという、サチの風変わりな頼みを聞いていたが、押しかけてきたサチの父・中野(尾美としのり)まで雇うことになり、翻弄されていた。強面のイメージが強い橋本が、気の弱いキャラクターの田所を演じているのが楽しく、新鮮だった。