ハル・ハートリー監督の新作『ホウェア・トゥ・ランド』復活クラウドファンディング開始
ハル・ハートリー監督の新作映画プロジェクトのクラウドファンディングが、10月5日(日本時間)より実施されている。
インディペンデント映画の黄金期と呼ばれた1990年代に、『トラスト・ミー』『シンプルメン』などの作品を世に送り出したハートリー監督。近年はクラウドファンディングを通してファンと直接繋がることで、過去作の復刻プロジェクトなどを実現させてきた。新作『ホウェア・トゥ・ランド(原題)』も、2019年にクラウドファンディングが行われ、世界中から1555人の支援者が参加。目標額(30万ドル)の124%もの資金を集めることに成功したが、コロナ禍の直撃によって製作は中止。資金は支援者に返却するか、代替品を渡す結果となった。今回のクラウドファンディングは、その復活プロジェクトとなる。
『ホウェア・トゥ・ランド』は、ハートリー本人を思わせる映画監督を主人公としたコメディ映画。現在進行形でキャリアを積み上げてきたハートリーの自伝的要素が含まれた集大成的作品だ。
クラウドファンディングの目標額は前回と同じ30万ドル。募集期間は1カ月。目標額に達しなければ全額返金となるオール・オア・ナッシング方式で、クラウドファンディング達成から1年後の完成を目指す。
10月28日からは、東京・池袋の新文芸坐にて、ハートリーの代表作3本と日本未公開作を上映する「ロングアイランド・トリロジー+『月曜日から来た女』」オールナイトを開催。また、10月に大阪にオープンした扇町キネマのオープニング特別企画「ミニシアター・リターンズ:Masterpiece」の1本として、『トラスト・ミー』が上映される。
■クラウドファンディング概要
ハル・ハートリー新作映画『ホウェア・トゥ・ランド』復活クラウドファンディング』
募集URL:https://bit.ly/HalHartleyWhereToLandAgain(Kisckstarterサイト内)
募集期間:10月5日(木)01:00~11月4日(土)01:00まで ※日本時間
目標額:30万USドル(約4500万円)
※支援者へのリワードとして、クラファンの成功から1年後に『ホウェア・トゥ・ランド』の豪華Blu-rayBOX(日本語字幕付き)、音楽CD、ハートリー初の詩集などをお届け。
■公開情報
【新文芸坐オールナイト上映】世界の映画作家Vol.238 ハル・ハートリー ロングアイランド・トリロジー+『月曜日から来た女』
10月28日(土)22:20スタート
会場:新文芸坐
上映作品:
『アンビリーバブル・トゥルース』
監督・脚本・製作:ハル・ハートリー
出演:エイドリアン・シェリー、ロバート・バーク
1989年/アメリカ/97分
『トラスト・ミー』
監督・脚本・製作:ハル・ハートリー
出演:エイドリアン・シェリー、マーティン・ドノヴァン
1990年/アメリカ=イギリス/107分
『シンプルメン』
監督・脚本・製作:ハル・ハートリー
出演:ロバート・バーク、ビル・セイジ、カレン・サイラス、エリナ・レーヴェンソン
1992年/アメリカ/105分
『月曜日から来た女』※日本初上映
監督・脚本・製作:ハル・ハートリー
出演:ビル・セイジ、タチアナ・アブラーソス、サブリナ・ロイド
2005年/米/84分
【扇町キネマオープニング企画「ミニシアター・リターンズ:Masterpiece」】
『トラスト・ミー』
会場:扇町キネマ
10月7日(土)15:05
10月11日(水)13:20
10月26日(木)13:40