『らんまん』宮野真守演じる逸馬さん、“導き手”として再登場! 万太郎の迷いを吹きとばす

『らんまん』宮野真守が迷いを吹き払う

 『らんまん』(NHK総合)第119話では懐かしい顔が再登場した。渋谷の待合茶屋「やまもも」を訪ねたのは洋装の紳士。白の上下に身を包み、パナマ帽をかぶったその男は、玄関に植えられたヤマモモに目をとめる。

「まさか東京でおまんに会えるとはのう」

 久しぶりに味わった果実に一瞬咳き込みながら「うまい」と目を細める。笑顔がまぶしい男の名は早川逸馬(宮野真守)。政治結社「声明社」のリーダーで自由民権運動の壮士だ。第5週で万太郎(神木隆之介)をかばって獄中にとどまった逸馬のその後について安否を気遣う声も多く、念願の再登板となった。

 劇中では20数年の時間が経過している。その間、逸馬は代議士になっており、現在は神戸の資産家・永守家の代理人を務めている。「やまもも」をひいきにする相島(森岡龍)に連れられて寿恵子(浜辺美波)の店を訪れた。

 事業の相談をする相島に、逸馬は「あなたが人生で一つだけ選ぶものは何か?」と尋ねる。その質問がきっかけで、寿恵子の夫が万太郎だと知った逸馬は、根津の槙野家に足を運んだ。20数年ぶりの再会の瞬間、万太郎は書を読んでおり、逸馬の第一声は「なんじゃ、この部屋は!」。期待を裏切らないリアクションで、時間と距離を一気に飛び越えた。

 設定上、逸馬と万太郎はさほど年齢は離れていないはずだが、万太郎が人生の進路に迷う時、逸馬は導き手として姿を現す。自由を求める2人は再び相まみえることになった。

 万太郎は悩んでいる。野宮(亀田佳明)を介して神社合祀で自然が失われることの阻止を託され、一方で徳永(田中哲司)に「目立つことはするな」と釘を刺された。徳永は寿恵子の店に対する風評を持ち出した。万太郎は東大の助手として官費で研究に携わる身分上の制約がある一方で、結果的に教授以上に目立っている面もあって釣り合いが悪い。自身の植物図鑑が世の中から求められるかという不安もあった。

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