乃木坂46 遠藤さくら、『らんまん』はかつてない“冒険”に 朝ドラで俳優としての才能開花?
今後は千歳が虎鉄と夫婦になり、妹の千鶴も大きくなり本田望結が演じることとなる。「妻は夫を支える」という前時代的な考え方で描かれていないのも『らんまん』の特徴であり、寿恵子を筆頭にして綾(佐久間由衣)も、聡子(中田青渚)もまた女性に生まれたことに葛藤しながらも、自分にとっての冒険を続けている。これから先、千歳も、千鶴もきっとそれぞれの冒険が描かれることは間違いない。
遠藤自身にとっても、朝ドラ出演はかつてないほどの冒険だ。けれど、その先には遠藤にとっても、ひいては乃木坂46にとっても、実を結ぶ時がきっとくる。余談ではあるが、「ヤマザクラ」は物語の折り返しの第13週で祖母のタキ(松坂慶子)の旅立ちを彩った花。若い枝を接ぎ木して、これから大事に育てていくというエピソードは、『らんまん』のコンセプトの一つである「継承」をすでに伝えてもいた。「遠藤さくら」という運命的な名を持った彼女もまた、朝ドラという場所を経て、俳優として満開の花を咲かせていくはずだ。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK