チョン・ジョンソ×ケイト・ハドソン『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』11月17日公開へ

チョン・ジョンソ『モナ・リザ~』11月公開

 『ザ・ヴァンパイア 〜残酷な牙を持つ少女〜』のアナ・リリ・アミリプール監督の最新作『Mona Lisa and the Blood Moon(原題)』が、『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』の邦題で11月17日に公開されることが決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。

 本作は、サンダンス映画祭をはじめ世界各地の映画祭で絶賛された長編監督デビュー作『ザ・ヴァンパイア 〜残酷な牙を持つ少女〜』や、第73回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『マッドタウン』のアミリプール監督最新作。本作でもオリジナル脚本を自ら手がけ、第78回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。

 12年もの間、精神病院に隔離されていたが、赤い満月の夜、突如ある特殊能力に目覚める“モナ・リザ”。自由と冒険を求めて施設から逃げ出し辿り着いたのは、サイケデリックな音楽が鳴り響く、刺激と快楽の街ニューオーリンズ。そこで様々な人々と出会い、特殊なパワーを発揮し始める。果たして、彼女はいったい何者なのか。

 “モナ・リザ”を演じるのは、『バーニング 劇場版』でデビュー後、『ザ・コール』や『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』に出演し、10月にはNetflixオリジナル映画『バレリーナ』の配信を控えるチョン・ジョンソ。本作がハリウッドデビュー作となった。そして、“モナ・リザ”をある計画に引き込むシングルマザーのダンサーを、『あの頃ペニー・レインと』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』のケイト・ハドソンが演じる。また、2人を追いかける巡査ハロルドを『ジ・オフィス』のクレイグ・ロビンソン、モナ・リザに恋する自称DJのファズを『デッドプール』のエド・スクラインがそれぞれ演じる。

 撮影を担当したのは、『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』などアリ・アスター監督作でお馴染みのカメラマン、パヴェウ・ポゴジェルスキ。

映画『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』予告編

 公開された予告編は、「全警官へ、一人の少女が精神病院から逃走」という緊急警報が鳴り響く中、隔離室から少女が逃げ出すシーンから始まる。少女の名は、モナ・リザ・リー、通称“モナ・リザ”。スーパーパワーで人を操る姿が映し出されたかと思いきや、まるで子供のようにピュアな表情や無邪気に振舞うモナ・リザの様子も。「自由になるんだ。力を抜いて解き放つんだ」というセリフとともに、疾走感のある映像が流れる。

 あわせて公開されたポスタービジュアルは、何かを見上げるモナ・リザと、その背後に赤い月”ブラッドムーン”が配されている。

 イラン系アメリカ人のアミリプール監督は、本作のアイデアが生まれた経緯について、「アメリカで育った私は、よそ者であることを常に自覚していた。本当の居場所はどこかといつも考え、そんな時に力を与えてくれたのは、ファンタジー映画に登場するヒーローだった」とコメント。続けて、「彼らを見ると自分の存在を理解してくれていると感じ、自由を求める気持ちがさらに強くなる。そんなヒーローを描きたいと思い、モナ・リザというパワフルで超自然的な能力を持つキャラクターが生まれた」と、自らの幼少期の経験が大きく影響していることを明かした。

■公開情報
『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』
11月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにて全国公開
監督・脚本:アナ・リリ・アミリプール
出演:ケイト・ハドソン、チョン・ジョンソ、クレイグ・ロビンソン、エド・スクライン、エヴァン・ウィッテン
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2022年/アメリカ/英語/106分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Mona Lisa and the Blood Moon/字幕翻訳:高山舞子
©Institution of Production, LLC
公式サイト:https://www.monalisa-movie.jp

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