イ・ジュンギ、『アスダル年代記』で新たな挑戦 現代劇でも時代劇でも重宝される理由

イ・ジュンギが重宝される理由

 映画『王の男』で若手トップ俳優の仲間入りをしたイ・ジュンギは、2007年の『犬とオオカミの時間』でドラマでも初主演を果たす。韓国語・英語・タイ語と3カ国語に挑戦し、国家情報院エージェント、スヒョン役を演じ、MBC演技大賞の男性優秀賞を受賞。2008年は朝鮮王朝中期を舞台にした時代劇ドラマ『一枝梅(イルジメ)』で悪に立ち向かう国民的義賊イルジメ役を演じ、SBS演技大賞の最優秀演技賞などを獲得と、この数年で俳優としての評価を高めることに成功した。そして2009年は社会派ドラマ『ヒーロー』へ出演するも、入隊。

 除隊後の復帰作となったのは、2012年の時代劇『アラン使道伝』だ。そして現代劇も挟みながら、美貌の吸血鬼となったファンタジー時代劇『夜を歩く士<ソンビ>』、ロマンチック時代劇『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』と、現代劇と時代劇の両方にバランスよく出演。とくに『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』は、総製作費150億ウォンをかけた豪華絢爛な映像美もさることながら、高麗時代の宮廷を舞台に、顔と心に傷を負ったミステリアスな第4皇子ワン・ソの繊細な心情を麗しく演じきっていたイ・ジュンギは見事だった。さらにヒロインのIU、皇子役のカン・ハヌル、ナム・ジュヒョクら豪華な共演者も話題を呼んだ。

『悪の花』写真:Everett Collection/アフロ

 近年のドラマでは、『クリミナル・マインド:KOREA』『無法弁護士〜最高のパートナー』『悪の花』『アゲイン・マイ・ライフ~巨悪に挑む検事~』と、シリアスなストーリーやアクションサスペンスといったジャンルに続々と主演しているイ・ジュンギ。一方、映画では韓国語・中国語・英語と3カ国語に挑戦した『シチリアの恋』で中国映画デビューを、『バイオハザード:ザ・ファイナル』では主演のミラ・ジョヴォヴィッチと対立する役どころを演じてハリウッドデビューを果たし、短時間ながら華麗なアクションを披露して鮮烈な印象を残した。

『悪の花』心震わすイ・ジュンギの神演技 愛する人のためについたウソは悪なのか?

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 現代劇はもちろんのこと、ある程度衣装や所作に制限のある時代劇にも数多く主演し、ヒットを飛ばす役者はそう多くないなか、どんな時代設定においてもブレないイ・ジュンギ。その時代のその感情を持つ人物そのものとなり、映画やドラマの世界へ私たちを惹き込んでいくのだ。それは流し目されると釘付けになるような涼やかな瞳や神秘的なオーラをまとっていること以外にも、役を自分のものにできる高い演技力や、テコンドーの有段者でアクションに強いため、ただバトルを繰り広げるのではなく舞うようにアクションを見せる表現力といったものがイ・ジュンギに培われているからではないだろうか。

 いよいよスタートする最新作『アスダル年代記』シーズン2では、どのような姿を見せてくれるのか。イ・ジュンギの新たなる挑戦に、期待が高まる。

■配信情報
『アスダル年代記』シーズン2
ディズニープラス スターにて、9月16日(土)より独占配信開始
(全12話/初回3話一挙配信、以降毎週土・日1話ずつ配信)
©2023 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd. All Rights Reserved.

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