玉城ティナ、自身の写真の拡散に「不思議な感覚」 『#ミトヤマネ』は「ぴったりな役」

玉城ティナ、写真の拡散に「不思議な感覚」

 さらに、それぞれのキャストが本作の題材にもなっているSNSへの価値観について語る場面も。稲葉は「使い方次第だなと思う。とても豊かにしてくれるツールだと思う一方で、こういう仕事をしているからこそ、日常的に嫌だなと思う言葉を平気で投げてくる人もいます。でも僕はちゃんとブロックとかしないでミュートしようと(笑)」と心境を語った。

稲葉友
稲葉友

 一方玉城は、本作で描かれているテーマについて「SNSの怖さを描いているというよりも、“たまたまSNSを主戦場としている女の子がこうなっちゃったよ”っていう話だと思うのですが、そこだけがフィーチャーされているわけじゃないんと思うんです。たまたまインフルエンサーという題材だっただけで、描かれていることは、割と普遍的なものだったのかなと思います。映画ではミトヤマネのビジュアルが拡散されていきますが、玉城ティナとしても自分の写真が色々なところで使われていることに対して、どこか感心もあって無関心でもある、不思議な感覚で。今回この役をやれたことが運命的だなと思うぐらいぴったりな役です」と心境を語った。

(左から)稲葉友、玉城ティナ
(左から)稲葉友、玉城ティナ

 イベントの中盤では、アパレルショップWEGOが展開している「WEGO放課後アート部」と『#ミトヤマネ』がコラボしたTシャツの紹介も。Tシャツを手にした宮崎監督は「僕、グレムリンが好きなんですけど、そういう感じで。いろんなバージョンのミトが日本に増えてくれるのは嬉しいですね。これを着て、今年の酷暑を乗り切りたいという気持ちで一杯です」と感想を述べた。作品によって、ミトヤマネというアイコニックなインフルエンサーの切り取り方が大きく異なる点もアートの面白さだろう。会場ではアートコンテスト受賞作品のTシャツの展示も行われ、ネットミームとして多くの人によって共有されるミトヤマネの存在をよりリアルな形で印象付けた。

(左から)宮崎大祐、稲葉友、玉城ティナ、valknee
(左から)宮崎大祐、稲葉友、玉城ティナ、valknee

 最後の挨拶では、宮崎監督が「今日のイベントも含めて全て2023年に起きた『ミトヤマネ』という現象という感じで、皆さんにぜひ楽しんでいただきたいです。正直映画は1回で全部わかる内容ではないと自分でも思うのですが、気になる内容になっていると思うので、何度も味わいながら『#ミトヤマネ』をぜひ皆さんに広げていただきたいです」と映画公開への想いを語った。また、玉城も監督の発言に重ねるように「『この場面はこうだな』みたいな感じでやりたい想いはすごくわかるんですけど。それだけじゃなく、単純に映画を浴びて吸収するような映像体験の面白さもあるので、まずはあまり考えずに楽しんでほしいです」と笑顔を見せた。

valknee
valknee

 トークパート終了後には、valkneeが『#ミトヤマネ』から3曲を披露し、イベントのラストを飾った。登壇中、自身の本作にまつわる楽曲制作に対して「アンビエントと環境音の中間がグラデーションになってる感じが面白いです」とコメントを残したvalknee。彼女の考える“ミトヤマネらしさ”がふんだんに盛り込まれた楽曲が会場の熱気をさらに高め、観客の視覚と聴覚の両方にミトヤマネの余韻を残しながら、イベントは幕を下ろした。

■公開情報
『#ミトヤマネ』
8月25日(金)公開
監督・脚本:宮崎大祐
出演:玉城ティナ、湯川ひな、稲葉友、安達祐実、筒井真理子
配給:エレファントハウス
©︎2023 映画「#ミトヤマネ」製作委員会
公式サイト:https://mitoyamane.movie
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/mitoyamane
公式Instagram:https://www.instagram.com/mitoyamane/

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