『らんまん』の“深い悲しみ”は今後にどうつながるのか 峰屋の廃業と園子の死

『らんまん』“深い悲しみ”の第18週

 一方で、峰屋の廃業は、万太郎がマキシモヴィッチ博士のいるロシアに渡る金を捻出できないことを伝えていた。田邊(要潤)からの破門に続き、訪れてしまった園子との別れ。万太郎は「ヒメスミレ」=「園子」の植物画を何枚も描き、それを焚き火で燃やした。「どうか、園ちゃんに」という弔いの思いだ。煙は青空へと舞いあがっていく。空を見つめる万太郎と寿恵子。

『らんまん』“厳しい現実”はどう描かれる? 後半のポイントを制作統括に聞く

万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)に一人娘・園子が誕生し、新たな展開へと突入している連続テレビ小説『らんまん』。構成の巧さ…

 制作統括の松川博敬氏は、インタビューの中で第18週の展開と今後について、「悲しい出来事が重なる一番しんどいところになります」「そこから再生していく物語になっていきますので」と答えていた。多くの朝ドラで描かれてきた戦争、震災、さらにはコロナ禍。その深い悲しみが、『らんまん』ではこの第18週に詰め込まれているような気がした。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】 
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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