子安武人、『呪術廻戦』伏黒甚爾役は「演じるのは非常に難しい」 第28話場面写真も公開
TVアニメ『呪術廻戦』の第2期「懐玉・玉折」で伏黒甚爾役を務める子安武人のインタビューコメントが公開された。
『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載中、シリーズ累計発行部数8000万部を突破している芥見下々の人気コミック『呪術廻戦』。初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』は、全世界興行収入265億円を記録した。そして、待望のTVアニメ第2期が毎週木曜日に放送されている。
「懐玉・玉折」の原作・シナリオを読んだ際の印象について、子安は「もともと作品の人気がすごいことは知っていましたし、その中でも人気がある五条悟というキャラクターと、僕が演じる伏黒甚爾に絡みがあるというのは、大変光栄なことだと思いました。大まかに五条悟と夏油傑の高専時代の過去の物語がメインで描かれるのですが、五条がどのように最強の呪術師になっていったのかがよく分かるので、重要な役を任せていただけたなという感じです」とその印象を語る。
続いて演じた伏黒甚爾役の魅力については、「プロの術師殺しであり、プロのヒモでクズ男であるところが描かれているなと思いました。ですが、演じるのは非常に難しいところがありまして……。アニメは原作を知らない方もご覧になるのですよね。その中で第一印象がどう映るのかがすごく大切になるんですけど、結末が分かっていて演じるのが良いのか、それともひとつひとつ積み上げていった先のイメージが原作のようになれば良いのかは、全体を見ている監督含めアニメスタッフさん達が検討を重ねて判断していくものなんです。僕は原作を読んでいたので、どうしても先入観で、どうすればより彼の内面的なところや、人間臭いところが表現できるのかを中心に考えたんですけど、アニメではより彼のプロフェッショナルなところを見せていきたいのかなと感じました」と語った。
続けて演じるバランスの難しさについて聞かれると、次のように語る。
「今回のエピソードって、どうしたって五条と夏油の話なんですよ。伏黒甚爾が主人公の話ではないことは一番のポイントなのだと思います。僕は役者なので、どうしても自分が与えられたキャラクターを中心に考えてしまって、そこを深く掘り下げたりしたくなるんですよね。でも、そこを履き違えてはいけないし、全体のバランスを見て演じなければならない。なので、彼ら2人に対して、甚爾がどう出てくるのかというところを見ていただければと思います」
「懐玉・玉折」の見どころや印象的なシーンとして、「原作のカット割りが超カッコいいんですよ。アニメーションの動画を省いた原画のような感じがするんです。アニメーションはその間を埋めていくところがあるんですけど、今回は更にカメラワークやレイアウトに工夫やアニメならではの描き方、演出をしているところもあったりするんです。なので僕も出来上がりを楽しみにしています」と期待をコメント。
最後に視聴者へ向けて、子安は「皆さんお待ちかねの話だと思いますし、第2期から見て面白いと思った方は、『劇場版 呪術廻戦 0』と第1期を続けて見ていくことも全然できる、初心者にも優しい作りになっていると思います。『懐玉・玉折』の結末がどうなっていくのか、ぜひ見ていただければと思います」とメッセージを送った。
あわせて第28話の場面カットとあらすじも公開。第28話では、夏油が天内に「帰ろう、理子ちゃん」と手を差し伸べたその刹那、最悪の事態が起きてしまう。呆然と立ち尽くす夏油の前に、伏黒甚爾が姿を現す。甚爾は夏油に「五条悟は俺が殺した」と告げる。激昂した夏油は呪霊を召喚し、甚爾に畳みかける。
■放送情報
『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」
MBS/TBS系にて、毎週木曜23:56~放送
「懐玉・玉折」編:7月6日(木)~8月3日(木)放送
閑話(前編) 8月10日(木)放送
閑話(後編) 8月17日(木)放送
「渋谷事変」編:8月31日(木)〜放送
キャスト:中村悠一、櫻井孝宏、遠藤綾、永瀬アンナ、子安武人
原作:『呪術廻戦』芥見下々(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史、小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
オープニングテーマ:キタニタツヤ「青のすみか」(Sony Music Labels)
エンディングテーマ:崎山蒼志「燈」(Sony Music Labels)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
公式サイト:https://jujutsukaisen.jp