吉柳咲良が役者として大切にしていること 「周りの幸せを守れるように、自分も幸せに」

吉柳咲良が人生で大事にしていること

 高校を卒業して、役者としても次なるステージへと進んでいる俳優・吉柳咲良。2023年の夏は、フジテレビ火曜ACTION!『リズム』、NHK夜ドラ『褒めるひと褒められるひと』に立て続けに出演し、2022年10月期のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)、2023年1月期のドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)とはまた違う一面を見せてくれている。役者として成長を続ける彼女の原動力はどこにあるのか。じっくりと話を聞いた。(編集部)

「やらないで後悔するくらいなら、やって後悔した方がいい」

――お忙しい毎日かと思いますが、ご自身の感覚としてはいかがでしょうか?

吉柳咲良(以下、吉柳):そんなに「忙しい忙しい!」という感じでもなく、プライベートも楽しみながら過ごしています。昨日も友達と一緒にお台場まで行って、スポーツ施設でめちゃめちゃ運動してきました!

――きっと時間の使い方がお上手なんですね。

吉柳:休みが2日あったら、1日は外に出るようにしています。プライベートで充実した日を作っておくと、次の日にどれだけしんどい撮影があっても、「昨日楽しんだから」って頑張れる気がして。家にこもってエネルギーをためるより、人に会ってエネルギーをもらった方がいいなと思っています……って、そう思い始めたのは、つい最近なんですけどね(笑)。

――そうなんですね(笑)。

吉柳:基本は家から出ない人間で、外に出るとしてもコンビニに行くくらいだったんです。でも、1カ月前に中学時代の友達と3年ぶりに会って、その生活がガラッと変わりました。私がカラオケをしていたら「今何してるの?」と連絡が来て、急遽再会したのをきっかけに、定期的に会うようになったんです。最近のインスタの投稿は全部その友達が撮ってくれた写真で、本人からも「専属カメラマンだね」って言われています(笑)。

『リズム』©フジテレビ

――現在放送中の『リズム』では、ダンススクールに通う立花めぐみ役を演じられています。最初にこの企画を聞いたときには、どんなお気持ちでしたか?

吉柳:今まで、ダンスは特技として書いていましたけど、まさか仕事にでできるとは思っていなかったので、自分がやってきたことがお仕事に繋がったことがすごく嬉しかったです。

――めぐみをどんな人物と捉えて、どんなところを軸に演じられましたか?

吉柳:めぐみはダンスに対する愛がものすごく強いけど、トラウマがあって人前で踊ることができない状況でした。それでも、何より「ダンスが好き」という気持ちが大きかったので、そこは絶対に大切にしなきゃいけないなと。1人きりで踊るシーンが2回あるんですけど、それは誰にも見られてないので、ものすごく愛にあふれていて、「楽しくて仕方がない!」という気持ちで踊るようにしました。演じる上でも、やっぱりダンスへの愛とか、好きなことに対する熱意みたいなものを軸に置いていたかなと思います。

――その思いは、共感できるところでもありますか?

吉柳:好きなものに対する熱意は強いタイプなので、共感できますね。結局、私もダンスが楽しかったので、クランクアップした次の日にレッスンに行きました(笑)。クランクアップの翌日なので、さすがに疲れてるかなとも思ったんですけど、行きたいなら行った方がいいなと思って。

『リズム』©フジテレビ

――さすがの行動力ですね。

吉柳:最近は、本当によく行動に移すようにしてます。やってみないと意外とわからないこともあるし、やらないで後悔するくらいなら、やって後悔した方がいいなと思うんです。結果として、やって後悔したことが少ないんですよね。やっぱり「やってよかった」と思うことの方が多いので、まずは行動に移したほうがいいなと思っています。

――共演者さんとのエピソードも聞かせてください。

吉柳:岡部(たかし)さんがひたすら面白かったです(笑)。めちゃめちゃアドリブを入れてくるんですよ。それがすごく面白くて、本当に楽しい現場でした。スタッフさんもキャストさんもみんな仲が良くて、監督も現場の雰囲気を上げてくれる方で。岡本(圭人)さんも、明るくて、ポンポンと次々にアイデアが出てくるような素敵な方でした。

――岡本さんには、何かギャップを感じたりしましたか?

吉柳:“お芝居しているとき”と“お芝居について考えているとき”のギャップがすごいです。お芝居しているときは“落ち着いた好青年”というイメージなんですけど、お芝居の話になると「こうしたらどうかな?」「ああしたらどうかな?」って無邪気な子どもみたいに楽しそうにお話されるので、本当にお芝居が好きなんだなと感じました。

――楽しそうにしている姿を見ると、こちらも引っ張られますよね。

吉柳:そうなんですよね。踊るシーンも、岡本さんが率先してみんなの気持ちを高めてくれました。岡本さんって、テストどころか、それ以前の段取りから全部本気でやるんですよ。私たちは汗をかかないためにとか、本番まで体力を取っておくためにとか、「ちょっと緩めてやろう」と思うんですけど、岡本さんが本気でやるもんだから、私たちも「よし、やったろう!」みたいな(笑)。みんなで楽しく、本番前にめちゃめちゃ汗をかいていました。

――きっと、その雰囲気が画面からも伝わってきますよね。

吉柳:そうですね。それだけ本気でやってきたので、本番にも出ていると思うし、一緒に頑張ってきた、というドラマの設定にもリンクするところがあると思います。

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