意外に健闘? 洋画ファンの掘り起こしに成功した『インディ・ジョーンズ』

『インディ・ジョーンズ』は意外に健闘?

 本コラムでの予測は控えていたが、実は同じくディズニー配給の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も、かなり厳しい数字なるのではないかと危惧していた。しかし、こちらは往年の洋画ファンの掘り起こしにも成功して、2週目以降の下降率が低い安定した興行となっていて、ロングランが続けば興収30億円超えあたりを狙えそうな状況。つまり、作品の存在を公開後に知った層がちゃんと劇場に足を運んでいるのだ。

 その「作品の存在を公開後に知った層」に作品の命運を賭けているのが、公開前の宣伝を一切行ってこなかった本日公開のスタジオジブリ新作、宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』だ。公開前日までの劇場の予約状況は、近年の東宝配給による夏休み公開のアニメーション大作と比べると勢いがないものだった。現時点で「作品の存在を知らない層」がたくさんいるのでそれも当然。あらゆる意味で、前人未到の興行が遂に始まる。

■公開情報
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
全国公開中
監督: ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン
製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル 
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題:Indiana Jones and the Dial of Destiny
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