生田斗真が見せる“表と裏の顔”が醍醐味に 『警部補ダイマジン』第1話から三池崇史色全開

『警部補ダイマジン』三池色が全開の幕開け

 生田斗真が主演を務める『警部補ダイマジン』(テレビ朝日系)が7月7日よりスタートした。

 本作の醍醐味は「生田斗真×三池崇史」の組み合わせ。映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(2014年)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016年)、『土竜の唄 FINAL』(2021年)と『土竜の唄』シリーズでタッグを組んできた主演の生田と監督の三池の2人が、『トリック』シリーズや『時効警察』シリーズを輩出してきたテレビ朝日金曜ナイトドラマ枠で、漫画『警部補ダイマジン』をドラマ化するということがこの作品の最大のトピックである。

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 三池がテレビドラマを担当するのは今作が初とのこと。テレビ朝日のYouTubeチャンネルに公開されている生田との対談を聞くと、映画やドラマという枠は関係なく、やりたいことをやるというポリシーがバシバシと伝わってくる。その中で、三池が明かしていたのが「こういう生田斗真を見てみたい」ということだった。

 生田が演じる“ダイマジン”こと台場陣は、警視庁捜査一課のエースでありながら、天羽大(宅麻伸)を殺害したという、とんでもない秘密がある。白いヨレヨレのコートに、ボサボサ頭がトレードマーク。『土竜の唄』のギラついたアウトローかつコミカルな雰囲気は作品全体に漂いながら、台場の立場としてもそこの本性はグッと抑え込みながら生田は役作りを行っている印象を受ける。

 「完全犯罪、成功」と天羽殺しを遂行する第1話冒頭のシーンは、「悪をもって悪を制す」というダークヒーローとしての台場を象徴する場面。だが、筆者がこの第1話で最も印象に残ったのが、平安才門(向井理)から「ダイマジン警部補。あなたは殺人犯だ!」と指を差されるシーンだった。平安の指先から、カメラは台場の目線を映し、彼の瞳はゆっくりと濁っていく。警部補としての表の顔と自ら裁きを下していく裏の顔。その移り変わり、演じ分けが本作の魅力であり、新たな生田斗真の姿になると予感した。

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