片岡凜「役に対しての向き合い方が変わった」 『ペンディングトレイン』の経験で得た変化

片岡凜、『ペントレ』を経て目指す場所

 『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系/以下『石子と羽男』)でのテレビドラマ初出演から約1年。現在レギュラー出演している『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系/以下『ペンディングトレイン』)で、4クール連続ドラマ出演という大活躍を見せているのが、注目の若手女優・片岡凜だ。『ペンディングトレイン』では名門校に通う成績優秀な高校生・佐藤小春を演じた片岡に、『ペンディングトレイン』での経験や芝居に対する思いについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

片岡凜が振り返る『ペンディングトレイン』での経験 山田裕貴の姿から学んだこととは?

山田裕貴との共演で「役に対しての向き合い方が変わってきた」

ーーテレビドラマ初出演となった『石子と羽男』以来のTBS金曜ドラマ出演となります。前回は1話のみでしたが、今回はレギュラー出演ですね。

片岡凜(以下、片岡):今回、このような形でレギュラー出演させていただけて嬉しいです。スタッフの方もキャストの方も、本当に皆さん一流の方ばかりなので、いろいろなお力をお借りしながら、自分のできる精一杯の表現をさせていただこうと思っています。一生懸命やらせていただきたいなと。

ーー周囲からの反響も大きかったのでは?

片岡:「決まったよ」と家族に話をしたときは、「おぉ、すごいね! がんばれ」という応援の声をいただきました。

ーープレッシャーはありませんでしたか?

片岡:プレッシャーはそんなにないかもしれないです。でも、一つ一つの現場やお仕事では、自分のできることを精一杯やらせていただきたいなと思っていて。自分ができる最大限の表現を皆さんにお見せしたいというのは、第一に思っています。

ーー『ペンディングトレイン』はキャストがものすごく豪華ですよね。

片岡:そうですね。本当に最前線で活躍されている方ばかりで。

ーー中でも江口和真役の日向亘さんとの共演シーンが多いですが、日向亘さんとは同い年なんですよね。

片岡:そうなんですよ。実は、出身も同じ群馬県で、共通の知り合いもいたりして……。

ーーそうなんですか?

片岡:本当にビックリすることがたくさんありました(笑)。楽屋が近くてお話しする機会もたくさんあるので、撮影の空き時間などにいろいろ話をしています。撮影現場では、役に対しての意識の向け方などを拝見していて、いろいろ勉強にさせていただくことが多いです。

ーー片岡さんが演じているのは和真の恋人・佐藤小春です。

片岡:小春は、和真との2人の世界がある感じで、割と消極的なタイプですね。ただ、何か起きていることに対して、客観的になれる面も持っているなと。大人たちが混乱している中で、客観的に状況を把握して行動する。そういう一面は自分自身ともちょっと似ている気がします。

ーー実際に演じてみて、何か感じることはありましたか?

片岡:今回の現場では、状況や流れによって、「小春はこういうふうに感情が変わっていくんだろうな」と考えて撮影に臨もうとしていたんですけど、実際に現場に入ってみると、皆さんのセリフの言い方や感情の出し方が予想外のものが多くて、あらかじめ考えていたお芝居とは違う形になることが多かったです。

ーー主演の山田裕貴さんから学ぶことも多かったのではないでしょうか。

片岡:山田さんは、ご本人の生き様がそのまま直哉の演技に投影されているようなイメージがすごく強かったです。役にナチュラルに入られているので、役としての直哉と山田さんご本人との違和感が全くなく、学ぶことが本当に多くて。現場でもいろいろお話をさせていただいたりするんですけど、山田さんのお芝居に対しての考え方もすごく勉強になりました。

ーー具体的にどのようなことをお話しされたんですか?

片岡:例えば、山田さんが今まで演じられてきた役のご縁だったり、最近考えていることだったり……山田さんは、常に何か熱中されているものがあるのかなという印象を受けています。あと、一つ一つのお仕事に対して、自分の身を削って表現に徹されているイメージがすごく強くて。今回も、直哉はどちらかと言うと孤立しているような役柄だと思いますが、それでもどこか周囲のことを思いやっている感じだったり、自己犠牲が垣間見えたりするんです。そういう山田さんの生き方や経験されていることも、役柄に活かされているのかなと。役に対しての向き合い方のパワーもすごく強いなと感じました。

ーー実際にお芝居をしていても感じることなんですね。

片岡:セリフひとつの言い方にしても、ものすごくたくさんのバリエーションを考えていらっしゃって。例えば「僕がこのタイミングで言ったら、孤立している感じが見えていいんじゃないかな」とか。そうやって一つのセリフで怒りや悲しみなど全く違う感情を幅広く表現されているので、ワンシーンに費やされているエネルギーも圧倒的に高いんですよね。そういう山田さんの姿を見て、私自身、脚本の読み方や役に対しての向き合い方が変わってきたところもすごくあります。他の役のことも考えた上で、自分の役に戻ってみたり。そういう考え方ができるようになりました。

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