『王様ランキング』はなぜ愛される作品に? 岡田麻衣子プロデューサーが第2期に込めた想い

『王様ランキング』なぜ愛される作品に?

タイトル『勇気の宝箱』に込めた思い

『王様ランキング 勇気の宝箱』

――そして本作ですが、いわゆる「続編」ではなく、前シリーズをより深く楽しむための作品になっていると感じました。今回、この形にしようとしたのはどんな経緯があったのでしょうか。

岡田:前シリーズはスタッフ陣から「作っていて楽しいね」という声が多くあがっていました。おかげさまで前シリーズを多くの方に楽しんでいただけて、「続きを作れるなら作りたいね」という感じでスタートしたのですが、原作は「第1部・完」とも言える形になっているので、その続きをただのオリジナルでやるのは違うなと。前シリーズは2クールでまとめるために、原作のエピソードを拾えなかった箇所がありました。ただ、この時点では、どれだけエピソードを作れるかも分からなかったので、OVAや、特別短編のイメージだったんです。それが、シナリオ会議をして、各キャラクターを掘り下げていったら、あれよあれよという間に10本ぐらいのエピソードが出来上がりまして(笑)。

――ファンとしてはこんな形で観ることができてうれしい限りです。ただ、前シリーズはある種、原作という下敷きがあったと思いますが、『勇気の宝箱』は物語を膨らませていく作業が大変だったのでは?

岡田:そうですね。でも、先生の原作がすごく面白いので、世界観も広げやすいんです。もちろん、世界観や設定を壊すことのないように先生に確認をしていきながら、「こんなエピソードが見たい」「このキャラクターの別の一面が見たい」など、意見を出し合っていきました。色んなアイデアが出てきたので、その点では壁にぶつかった印象はありませんね。アイデアよりも、観た人に満足してもらえることを意識していたので、お話の着地のさせ方、起承転結がやっぱり大変でしたかね。

『王様ランキング 勇気の宝箱』

――いち視聴者としては、こういうものが観たかった、知りたかったということがすごく詰まっている作品でした。タイトル『勇気の宝箱』にはどんな思いを込めたのでしょうか?

岡田:前シリーズでは、ボッジがデスパーやカゲから「勇気を持つこと」を学んでいき、大きく成長していきました。それと同時に、ボッジ以外のキャラクターにも心の成長があったと思っています。今作では、ボッジ以外のキャラクターたちがどんな形で勇気を持っていったのか、それをお見せすることができればと。そんなみんなの勇気が宝箱のように詰まっているという意味合いで、このサブタイトルにさせていただきました。視聴者の皆様に愛していただける作品になってもらえたらうれしいですね。

■放送情報
『王様ランキング 勇気の宝箱』
フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて、毎週木曜24:55〜放送中
Prime Videoにて見放題独占配信(毎話フジテレビ放送開始1時間後より配信予定)
ほか各配信サイトにて配信
キャスト:日向未南、村瀬歩、梶裕貴、佐藤利奈、江口拓也、上田燿司、安元洋貴、田所陽向、山下大輝、三宅健太、本田貴子、坂本真綾、下山吉光、櫻井孝宏、遊佐浩二
原作:十日草輔 『王様ランキング』(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督:八田洋介
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン・総作画監督:野崎あつこ
サブキャラクターデザイン・総作画監督:河毛雅妃
副監督:今井有文
チーフ演出:渕上真
メインアニメーター:大城勝、小笠原真、藤井望、吉田奏子
美術監督:金子雄司
美術設定:藤井一志
色彩設計:橋本賢
撮影監督:上田程之
編集:廣瀬清志
音楽:MAYUKO
音響監督:えびなやすのり
音響効果:緒方康恭
アニメーションプロデューサー:岡田麻衣子
アニメーション制作:WIT STUDIO
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」製作委員会
公式サイト:https://osama-ranking.com/
公式Twitter:https://twitter.com/osama_ranking

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