『日曜の夜ぐらいは...』岡山天音の純粋さが涙を誘う 主演でも助演でも大活躍の1年に

『日ぐら』岡山天音の純粋さが涙を誘う

 『日曜の夜ぐらいは...』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で、岸田サチ(清野菜名)、野田翔子(岸井ゆきの)、樋口若葉(生見愛瑠)の3人が友達になるきっかけを作った市川みねを演じている岡山天音。恋愛感情ではなく女性が好きで一緒にいたくて、女性が傷つくのが嫌でたまらず、女性を守りたいという考え方の心優しいみねは、3人に仲間として受け入れられ、感涙するほど喜んでいた。そんなみねの姿はあまりにも純粋で、視聴者の涙を誘う存在となっている。みねを好演している岡山は、数多くの作品に出演し、常に変化し続けている役者だ。

 2009年、15歳のときに『中学生日記 シリーズ・転校生(1)少年は天の音を聴く』(Eテレ)に主演し、俳優デビューした岡山は、2011年にはTVドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)や『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(フジテレビ系)、映画『犬とあなたの物語 いぬのえいが』や『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に出演。2012年からも出演作を増やし続け、岡山を見ない日はないくらいドラマや映画で活躍してきた。

 岡山が出演した映画で、筆者が特に印象深いのは、彰義隊を描く柳楽優弥と瀬戸康史W主演の『合葬』や、此元和津也の人気漫画を実写化した池松壮亮と菅田将暉のW主演作『セトウツミ』、シム・ウンギョンと松坂桃李W主演の『新聞記者』、のんがさかなクンの半生を演じた『さかなのこ』などだが、どの作品でも見事な名バイプレイヤーぶりを発揮していて、それほど出番が多くなくても岡山が出ていた作品として記憶に残っている。

山田裕貴×間宮祥太朗×岡山天音が語る、『BLUE GIANT』の“リアルさ”とキャラへの想い

「ブルージャイアント」とは、あまりに高温なために赤を通り越して青く光る巨星のことを言い、劇中である登場人物は「仲間内ですごいジャ…

 『王様になれ』(2019年)、『踊ってミタ』(2020年)、『テロルンとルンルン』(2020年)などの映画では主演を張り、近年も2022年の『キングダム2 遥かなる大地へ』から『キングダム』シリーズに参加したり、『百花』『沈黙のパレード』などの映画でも活躍している岡山。アニメ映画『BLUE GIANT』(2023年)では、山田裕貴、間宮祥太朗と共に声優を務めたが、いい意味で岡山の顔が浮かばない名声優ぶりだと感じた。

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