波瑠×キャリアウーマン作にハズレなし 視聴者の共感を集める『わたしのお嫁くん』

波瑠×キャリアウーマン作にハズレなし

 “お嫁くん”である知博(高杉真宙)と暮らし始めてからも、自分の部屋だけはモノで散らかり放題だったり、朝は知博曰く、「起きたての姿」で食卓に表れたりと、ズボラ人間ぶりを発揮していた穂香(波瑠)。だがある日突然、もうそのまま出勤できる出立ちで朝ごはんを食べようとした。どうやら知博を“彼氏”だと意識した途端、今までの姿が恥ずかしくなったらしい。『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)はふたりの思いがうまく噛み合わなかったこれまでとは一転して、イチャイチャモードに突入した。

 知博と一緒にいる時の穂香は、いい意味で飾り気がなくちょっと積極的だ。知博が勢いで穂香にハグをしようとするのを我慢していると「今はいいよ、煩悩に負けても」と、穂香はおずおずと小さく両手を広げてみせた。それでも知博がハグするのをやめると、今度は残念そうに、拗ねたような顔をした。付き合う前までは「気になっている」「独り占めしたい」などと発言し、知博を一喜一憂させて振り回していた穂香だが、今では知博にぞっこんのようだ。

 波瑠が穂香のようなキャリアウーマンを演じるとハズレがない。朗らかな笑顔を見せながらバリバリと仕事をこなしていく姿はもちろんのこと、実はその笑顔の裏に隠れている闇や悩みを絶妙なバランスで見せてくれるのだ。

 『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)では「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ医師・朝倉美月を演じた。美月は、自分の思いと技術の未熟さに悩み、早く技術を習得したいと体に異変が起きるまで2つの病院を掛け持ちするというオーバーワークをしていた。こう書くと美月が脇目もふらずに働いていたようだが、どちらの病院もチームワークがよく、和気あいあいとしており、美月も輪の中に溶け込んでいた。

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