オスカー・アイザックがポーカーで最高の手を再現 『カード・カウンター』本編映像
6月16日に公開されるポール・シュレイダー監督・脚本作『カード・カウンター』の本編映像が公開された。
『タクシードライバー』『レイジング・ブル』など、これまでに数々の作品の脚本を手がけてきたシュレイダーが監督・脚本を務め、製作を手がけたマーティン・スコセッシと再タッグを組んだ本作。元上等兵のウィリアム・ティリッチは特殊作戦兵士として自らがアブグレイブ捕虜収容所で犯した罪に苦しみ、刑務所で服役した後、ギャンブラーとして出直そうとしている。しかし、彼は今も過去に犯した行為に心が苛まれている。孤立と絶望を断ち切り、愛と人とのつながりを手にした後でさえも。唯一の解決策は、自らの過去に向き合うことだった……。
公開された本編映像では、レストランでカーク(タイ・シェリダン)にポーカーで最高の手を問われ、オスカー・アイザック演じる主人公テルが2012年のアイオワ州で見たポーカーの手を再現するシーンが映し出されている。カークに大会の出場者を説明しながらトランプを扇状に広げ、美しいターンオーバーを披露。さらに裏返しの状態からまるでマジシャンのようにカードを言い当てながら引き、カークに「どうやった?」と問われ「練習だ。時間だけはあった」と事も無げに答える様子は熟練のポーカープレイヤーの風格を漂わせている。
ギャンブル・ブローカーのラ・リンダを演じるティファニー・ハディッシュは、本編の随所で巧みなカードさばきを見せるアイザックにどこでカードを学んだのかを尋ねたが、彼の返答は「人から見て学んだ」とそっけなく、観察力を要するポーカープレイヤーの素質があったことが伺える。
アイザックは今回、初めてシュレイダー監督作品への参加となった。しかしシュレイダー監督は、実は前作『魂のゆくえ』のトラー牧師役にアイザックも想定していたと明かした。設定年齢からイーサン・ホークがぴったりだという結論に至り、アイザックの出演は叶わなかったが、「それでもオスカーのことを考えるのをやめたことはない。彼はいつも私の映画の登場人物にしたい俳優なんだ」「『カード・カウンター』の構想を考え始めた時には、すぐにアイザックのことを考えた」と語っている。
一方で、アイザックも何年もシュレイダー監督と仕事をすることを望んでおり、本作の主役のオファーを受けた際、翌日すぐに快諾したという。「彼の創作する登場人物の個性は強く、忘れることができない。本作でそれを体現できるチャンスをもらえたことをとても喜んでいる」と熱く語った。
■公開情報
『カード・カウンター』
6月16日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国順次公開
出演:オスカー・アイザック、ティファニー・ハディッシュ、タイ・シェリダン、ウィレム・デフォーほか
監督・脚本:ポール・シュレイダー
製作総指揮:マーティン・スコセッシほか
配給:トランスフォーマー
2021年/アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/R15+/原題:The Card Counter/日本語字幕:岩辺いずみ/字幕監修:木原直哉
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公式サイト:https://transformer.co.jp/m/cardcounter/
公式Twitter:https://twitter.com/cardcounter_jp