田中哲司、前原滉、前原瑞樹 『らんまん』を彩る植物学教室の曲者俳優たち
現在放送中の連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)。万太郎(神木隆之介)はいよいよ憧れの東京大学植物学教室へと向かう。東京編に入り、魅力的な登場人物が数多く登場しているが、植物学教室の面々も例外ではない。
本記事では、東京大学植物学教室の助教授の徳永政市(田中哲司)と、学生・波多野泰久(前原滉)、藤丸次郎(前原瑞樹)の2人について紹介していく。
万太郎の存在を苦々しく感じる? 助教授・徳永政市(田中哲司)
第32話で初めて登場した徳永は、万太郎が野田(田辺誠一)の紹介で田邊(要潤)に会いにやってきたことを知り、「では、私が聞こう」と名乗り出る。だが、万太郎が「できましたら、田邊教授にお会いしたいがですけんど」と言うと、顔を曇らせ、万太郎の態度に憤るような面持ちを見せた。その場にいた講師の大窪昭三郎(今野浩喜)や学生らの空気が冷えたことから、その人物像には一癖ありそうな予感を覚える。第33話でその予感は的中。田邊のいないところで「外国かぶれが。やつは小学校中退だぞ! ありえんだろうが!」と怒りを露わにする場面があった。
『まんぷく』第122話では、萬平(長谷川博己)が偽物会社に乗り込むものの……
毎週月曜日から土曜日まで放送されているNHKの連続テレビ小説『まんぷく』。2月25日放送の第122話では、即席ラーメン業界全体に…
田中といえば、2019年に放送された連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合)で演じていた悪役キャラが思い出される。田中は、主人公・福子(安藤サクラ)と萬平(長谷川博己)が生み出した“インスタントラーメン”、「まんぷくラーメン」の偽物を販売する会社の社長・猿渡を演じていた。堂々と偽物を販売し、悪びれもせず、開き直る態度は猿渡の憎たらしさが視聴者の心に強く印象を残した。
そのためSNS上では、『まんぷく』での田中の役柄を思い出し、万太郎に対し苦々しげな態度をとる徳永の姿に「悪そう」「田中哲司ってだけで一筋縄でいかない感満載」「今作ではいい役ですよね?」などの声があがっている。第33話で、徳永と行動をともにする講師・大窪を演じている今野が、『まんぷく」では猿渡の差し金で「まんぷくラーメン」の製法を探りに来たキャラクターだったこともあり、不穏な空気を感じ取った視聴者も少なくない。