芸歴27年のベテラン・神木隆之介が放つ光と闇 『らんまん』万太郎の変化をどう演じる?

『らんまん』神木隆之介が放つ光と闇

 アニメ映画『サマーウォーズ』(2009年)、『君の名は。』(2016年)などでは声優としても活躍し、声の演技にも定評がある神木。映画、ドラマ、舞台、アニメなど、どんな作品でも安定感があり、幅広いジャンルを演じ分けることができる。

 筆者が特に好きなのは、コメディドラマ『11人もいる!』(2011年/テレビ朝日系)で脚本を務めた宮藤官九郎と再タッグを組んだ、2016年の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(宮藤は監督・脚本を担当)。神木が演じたのは、突然亡くなって地獄に落ちた関大助役。現世に転生しようと悪戦苦闘しながら、長瀬智也、桐谷健太、清野菜名が演じる鬼たちと共に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のメンバーになってギター演奏に挑む、軽くておちゃらけた高校生に扮した神木のはじけ具合が最高で、彼のコミカルな演技の真骨頂と言える作品だ。

 6月23日公開予定の最新主演作『大名倒産』もコメディで、鮭売りの子どもだと思っていたのに、実は大名の跡継ぎだと知った松平小四郎役を好演している神木。突如、借金100億円を抱える貧乏藩の殿となるも、明るく前向きに運命を切り開いていこうとする小四郎は、『らんまん』の万太郎にも通じるところがあると感じさせるキャラクターだ。これから大人へと成長していく万太郎を、神木がどのように演じるのか、楽しみでたまらない。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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