戸次重幸、『幾つの大罪』キャストへの感謝を語る 「つたない作品を名作にしてくれた」
森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真によるTEAM NACSの5人それぞれが表現したい世界を形にするソロ・プロジェクト「5D2-FIVE DIMENSIONS II-」。
第1弾として、2月からリーダーの森崎博之による『AGRIman SHOW』が東京・大阪・札幌で上演され、4月15日からは、第2弾として戸次重幸作・演出の『幾つの大罪~How many sins are there?~』が、EX THEATER ROPPONGIにてスタートした。
この日は、同会場でマスコミへの囲み取材とゲネプロが実施された。囲み取材に登壇したのは、須賀健太、馬場ふみか、前野朋哉、ゆうたろう、濱尾ノリタカ、黒岩司、波岡一喜、そして戸次重幸のキャスト全員。
2019年の舞台『MONSTER MATES』以来の作・演出を務め、大学教授の死刑囚・浦洲鳶右衛門を演じる戸次は、「ようやくこの作品を世に送り出せることに喜びを感じております。また、今回も本当に優秀なスタッフと豪華なキャストに集まっていただいて、私のつたない作品を名作にしてくれたので、早く皆さんに観てもらいたい気持ちでいっぱいです」と挨拶。
死刑囚を扱う題材については、20年前のアメリカ映画の印象的なワンシーンを演劇でやってみたいというところからスタートしたそうだ。そんな今回の舞台の内容について記者から「あらすじがちょっと面白い感じがありますが、何年くらい前から構想していたのでしょうか?」と質問されると、戸次は「ちょっと? 大分面白いですよ!」とツッコミを入れる。隣にいる須賀から「接続詞として使われただけですよ!」とフォローが入ると、戸次が「日本語難しいな!」と言って会場を笑わせる一幕もあった。
戸次によると、この台本を書き上げたのは3年前で、構想は4年前からとのこと。キャストに関しては「台本を書き上げてからイメージの合う方に声をかけさせていただいたら、二つ返事で出てくださって、最初は信じられなかったです」と満足気だ。
稽古中のエピソードについて、戸次は「ゆうたろうくんがカップラーメンを差し入れしてくれて、それがすごい速さでなくなった」と語ると、ゆうたろうも「10分くらいの休憩だと、みんな食べてましたね」と稽古当時のエピソードを語る。
また、ダンスを踊るシーンがある前野は、「動画を見ただけでは、僕はわからないので、須賀くんに手とり足とり教えてもらったんです」と秘話を語ると、須賀は「2人で練習していたら、波岡さんも入ってきて、鏡の前でみんなで踊り始めて、これはなんの稽古をしてるんだろう」となったこともあったと漏らしてまた笑いをとる。
波岡は、一からギターの練習をして披露するシーンもあった。「一生懸命やりました。二カ月前から、毎日毎日、1時間はギターを触ると決めてやりました」と練習の日々を振り返っていた。
戸次をはじめ、波岡、前野らは、家庭ではパパだということで、パパトークに盛り上がることも。戸次は「パパの人が全員、入学式に行かないといけない日があって、稽古が1時間、遅れます、という日もありました」と語っていた。