戸次重幸、『幾つの大罪』キャストへの感謝を語る 「つたない作品を名作にしてくれた」

戸次重幸『幾つの大罪』共演者への感謝を語る

 TEAM NACSのソロプロジェクトであるが、メンバーはそれぞれのソロの舞台を観たりする時間はなかなか持てなさそうだ。戸次によると、「僕らはプライベートもビジネスもお互いにタッチしないという劇団なんでね。みんな忙しいんです。この間、大泉(洋)にも会いましたが、寝れないくらい忙しいみたいなので、のちのち観てもらえればいいなと思います」とメンバーとの関係性についての話も出た。

 目下、この舞台の出演者の楽しみは、北海道での公演だそうだ。須賀は「本番半分、旅行半分の気持ちです」と冗談を言うと、戸次は「半分もあるの?」と言いつつ、「やっぱり各地方での食事も楽しみですよ。札幌では破産覚悟で大盤振る舞いですよ」と宣言していた。

 囲み取材は、終始和気あいあいとした雰囲気だったが、『幾つの大罪~How many sins are there?~』は、コミカルな雰囲気ではじまり、見ていくうちに謎が謎を呼び、最後まで予想のつかない展開に引き込まれる。

馬場ふみか

 物語は、ゴシップ誌の記者の大谷唐純(須賀健太)は、編集長の神崎仁美(馬場ふみか)から死刑囚の特集を任されるところからスタートする。大谷は、「本物の殺人者による殺害方法のブレインストーミング」というテーマでの取材を重ねていく。

『幾つの大罪~How many sins are there?~』公開ゲネプロの様子

 取材を受ける死刑囚は、ダンサーの小倉トニー(前野朋哉)、トランスジェンダーの別部麗斗(ゆうたろう)、漁師でギャンブル狂いの団栗伊努治(濱尾ノリタカ)、芸能マネージャーの有栖郎介(黒岩司)、自称ミュージシャンの燕尾一郎(波岡一喜)、大学教授の浦洲鳶右衛門(戸次重幸)の6人。

 しかし、大谷が取材をする中で、囚人たちは、一人、また一人と謎を死を遂げていく。そして、その死の謎が徐々にあきらかになっていくのだった……。

(後列左から)黒岩司、ゆうたろう、波岡一喜、前野朋哉、濱尾ノリタカ(前列左から)馬場ふみか、須賀健太、戸次重幸

■公演情報
TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II-『幾つの大罪~How many sins are there?~』
作・演出:戸次重幸
出演:須賀健太、馬場ふみか、前野朋哉、ゆうたろう、濱尾ノリタカ、黒岩司、波岡一喜、戸次重幸

【東京公演】
会場:EX THEATER ROPPONGI(東京都港区西麻布1-2-9)
日程:4月15日(土)~4月23日(日)
チケット:全席指定 8,500円(税込)
問合せ:オフィスキューお問合せフォーム:https://www.office-cue.com/contact/

【大阪公演】
会場:森ノ宮ピロティホール(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
日程:4月28日(金)~4月30日(日)
チケット:全席指定 8,500円(税込)
運営協力:キョードーグループ
問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜18:00/日曜・祝日除く)

【札幌公演】
会場:カナモトホール(北海道札幌市中央区北1条西1丁目)
日程:5月5日(金・祝)~5月7日(日)
チケット:全席指定 8,500円(税込)
問合せ:オフィスキューお問合せフォーム:https://www.office-cue.com/contact/

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