いよいよ始まるGW興行 本命『コナン』を世界的『マリオ』現象が脅かすか?

GW興行、『コナン』を『マリオ』が脅かす?

 先週末の動員ランキングは、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』が3週連続、公開から6週で通算5週目の1位となった。週末3日間の成績は動員16万6000人、興収2億400万円。38日間の累計動員は324万865人、累計興収は38億3459万5860円となっている。2位も、同じく先週から順位をキープした『わたしの幸せな結婚』。週末3日間で動員10万1000人、興収1億4000万円。24日間の累計動員は161万6526人、累計興収は21億2190万4890円となっている。

 アニメーション作品では『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』、実写作品では『わたしの幸せな結婚』(『シン・仮面ライダー』もそれなりの成績を残したが、公開前に配給サイドや興行サイドが期待していた数字が『わたしの幸せな結婚』とはまったく違っていた)が制することになった春休み興行。昨年からロングランが続いている『すずめの戸締まり』や『THE FIRST SLAM DUNK』のようなモンスターヒットと比べてはいけないのだが、正直、全体的に停滞気味の空気がシネコンを支配していたと言わざるをえないだろう。

 そんな春休み興行が終わったばかりだが、今週末からは早くもゴールデンウィーク興行へと突入する。ゴールデンウィーク興行の本命中の本命、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が明日(4月14日)に公開されるからだ。2018年に公開された『名探偵コナン ゼロの執行人』以降、コロナ禍が続く中での公開となった2021年の『名探偵コナン 緋色の弾丸』を除いて、毎回ギリギリのところで興収100億円の大台に届かなかった同シリーズ。しかしファミリー層の客足もほぼ戻った今回は、万全の体制で悲願の100億円超えを狙える状況と言っていいだろう。

 対抗馬となるのは、2021年7月に公開された前作で、コロナ禍にもかかわらず興収45億円を叩き出した『東京リベンジャーズ』の続編、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命- / -決戦-』だ。来週4月21日に公開されるのは、その前編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』。作品が前後編に分かれていることが吉と出るか凶と出るかはわからないが、監督、出演者をはじめとして、前作とほぼ同じスタッフの座組が実現していることもあり、前作から大きく崩れるとは考えにくく、場合によっては前作超えもありえるだろう。

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