宇野維正の映画興行分析
『トイ・ストーリー5』爆発的スタート 『アナ雪』と交互に塗り替えてきた洋画歴代初動記録

7月第1週の動員ランキングは、ピクサー・アニメーション・スタジオの最新作『トイ・ストーリー5』がオープニング3日間で動員164万人、興収24億1500万円という洋画歴代トップのオープニング成績を記録して初登場1位となった。それまでのオープニング記録は2019年に公開された『アナと雪の女王2』の19億4200万円だったので、その124%という大幅な記録更新。2019年といえばコロナ禍に入る前年で、『アナと雪の女王2』のほか『アラジン』や『天気の子』など興収100億円超えヒットが連続したことで、その時点での年間最高興収記録を更新した年。国内作品の好調によって昨年はその記録も更新されたわけだが、同じディズニー配給の人気アニメーション・シリーズ作品が2019年の記録を上回ったということは、少なくともアニメーション作品に関しては洋画にもまだ伸び代があるということ。
ちなみに、前作の『トイ・ストーリー4』が公開されたのもその2019年。オープニング3日間の興収は17億700万円だったので、今回の『トイ・ストーリー5』の出足は前作比で141%ということになる。『アナと雪の女王2』の前の洋画歴代オープニング成績トップはその『トイ・ストーリー4』。その前は2014年日本公開の『アナと雪の女王』1作目。つまり、この12年間、洋画歴代オープニング成績は『アナ雪』と『トイ・ストーリー』が交互に塗り替えてきたわけだ(2022年公開の『バズ・ライトイヤー』とは何だったのか?)。
そんな『トイ・ストーリー5』旋風の真っ最中にあって、週末3日間で動員33万4000人、興収5億3900万円と高水準をキープしている2位『Michael/マイケル』の粘りは驚異的。公開25日目の7月6日までに興収50億円突破。そして、そんな日本での好成績が押し上げるかたちで遂に『オッペンハイマー』の世界興収を抜いて、伝記映画の世界興収歴代1位を達成した。
■公開情報
『トイ・ストーリー5』
全国公開中
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:ケナ・ハリス
製作:リンジー・コリンズ
声の出演:唐沢寿明(ウッディ役)、所ジョージ(バズ役)、日下由美(ジェシー役)、広瀬アリス(リリーパッド役)、佐野勇斗(スマーティー・パンツ役)、井上和/乃木坂46(スナッピー役)、松井ケムリ/令和ロマン(アトラス役)、竜星涼(フォーキー役)ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
全米公開日:2026年6月19日/原題:Toy Story
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